絶縁油中の溶解ガスについて

水、てんぷら油、絶縁油などの液体に気体のガスは ガス圧に比例して液体中に溶解します。 特に電気機器などは多量の絶縁油を冷却材に使用しています。このため絶縁油中に溶解してい るガス成分を分析すると その絶縁油が電気機器から受けた損耗状況を把握する事ができます。 これは電機協同研究第36巻第1号などに示されています。詳細はそれをご覧下さい。ここでは  絶縁油の異常時の発生ガス成分と それらのガス成分の絶縁油中での溶解量を示します。 引用文献は JEM-TR164:1988です。


 絶縁油の異常時の発生ガス成分



表10の溶解度をガスの種別で見ると


酸素、窒素、炭酸ガス、一酸化炭素ガスを除くとガスの溶解度は分子量 の増大とともに大きくなる事がわかる。



これらのガスは炭化水素系で 絶縁油と同じ炭化水素系であること、 温度が高くなるとガスの溶解量は減少することも注意。