各種材料の 限界酸素指数LOI | |
有機材料は着火すると燃焼が始まるが、その燃焼が継続し易いかどうかが火災への発展性有無という点で危険性が大きく異なります。この燃焼継続性を評価する方法に酸素指数テスト LOI (ASTM D2863)があり、このテストでは、継続燃焼に必要な雰囲気中の酸素の限界濃度が測定されます。一般に、酸素指数が21以上であれば継続的に燃焼することはなく、酸素指数が25〜27以上であれば、極端な条件でない限り継続的に燃焼しない。 LOIが大きいほど燃焼しにくい。 | |
表1−1 各種材料の限界酸素指数(LOI) | |
文献1※1 | |
ポリテトラフルオロエチレン | 95 |
塩化ビニリデン | 60 |
塩ビ | 45 |
ポリイミド | 36* |
シリコーンゴム | 30〜33 |
ポリカーボネート | 26* |
ナイロン66 | 24.3 |
アラミド | 25〜30* |
ザイロン | 68* |
ポリフェニレンオキサイド | 28〜39 |
木材 | 25* |
フェノール/紙積層 | 21.7 |
PET | 20.6 |
エポキシ樹脂 | 19.8 |
セルロース | 19* |
ABS樹脂 | 19* |
スチレン・アクリロニトリル共重合体 | 19* |
ポリスチレン | 18.1 |
ポリプロピレン | 17.4〜18.0 |
ポリエチレン | 17.4 |
ポリメタクリル酸メチル | 17.3 |
ポリオキシメチレン | 14.9〜16.1 |
木綿 | 16* |
*1:須藤:プラスチックス,44(9),18,1993(ポリマーデータブック,p91) | * は別資料のデータを引用しています |