Wリーダーズ対談 8
アルフィン>皆さんこんにちは。
今回の対談は柳を怒らせようというオレ的にはどうでもいいような目的があるのですが、ここはドッキリ形式を採用し、とりあえず柳が来るのを見張っておけという任務を与えられて・・・っていうかその肝心の柳がまだ来ないからぶっちゃけ暇なんですけどマクドールさーん。シエル>・・・ん?
イザヤ>どうしたんですか、シエルさん。
シエル>いや、何となく誰かに名前を呼ばれたような気が・・・。
ユエ>アルフィン辺りが文句言ってんじゃねーの?
ティル>気のせい気のせい。それよりも僕達は話し合うべきことがあるんだよ。
リオン>はい!というわけでまたまた対談テーマを頂きました!有難う御座いました!
ユエ>「柳をマジギレさせよう」だったか?あいつ、弄られ役が板についてきたな。
イザヤ>でも・・・皆さん今回は結構深刻そうですね・・・。
ティル>前回と違って今回は本気で怒らせるわけだからね、慎重にいかないとこちらも徒では済まないかもしれないよ。
リオン>あの、桜焔さん?
桜焔>・・・何?
リオン>もしかして此処にいるの嫌ですか?
桜焔>別に嫌じゃないけど・・・あまり気が進まないというか、あいつが怒ったら本当に何するかわからないから・・・。とりあえず僕は傍観に徹することにした。
ティル>非協力的だねぇ。君の相方のことなんだからちょっとは役に立ってほしいところなんだけど。
桜焔>あれ?人を怒らせるのはティルさんの得意分野じゃないですか?(にっこり)
ティル>あっはっはっ、僕が本気出したらそれこそ取り返しの付かないことになるかもしれないよ?(にっこり)
リオン>わあ、前回が何となく険悪だったから心配しましたけどお二人とも仲直りできて良かったです!
シエル>ええっ!?仲直り!?
イザヤ>二人とも目が笑ってません・・・。
ユエ>いいんじゃねーの?あのティルとやり合えるようになったってんなら。
イザヤ>果たしてそれはいいことなんでしょうか・・・。
シエル>ところで時々思うのだが、此処では私達は一体どうゆう時間軸で話をしているのだろうね? ティルや桜焔達は小説の進み具合が多少は影響しているようだけど・・・。
ユエ>さあな。あいつらだって影響はあるだろうが小説の方でどんな状況だろうと此処じゃ関係なさそうだし・・・つーか次元が違うんだろ。
イザヤ>考えても不毛かもしれませんね。
アルフィン>あーあ、何かオレ忘れられてそうだなー・・・・・・あ。
柳>・・・・・・何をしている?
アルフィン>あんたを待ってたんだよ。あんた今日のテーマ聞いてないだろ?
柳>(訝しげに眉を顰める)
アルフィン>オレさ、あんたを引き止めるように言われてるんだ。 だから終わるまでちょっとオレの相手してくれない?
柳>何がある?
アルフィン>さあ?少なくともあんたはいない方がいいかもよ? そう、例えば・・・大事なものが傷付く姿を見なくてすむ。
柳>・・・・・・。
アルフィン>そう睨むなよ。オレだって好きでこんなことしてるわけじゃないんだし。 そうだなー、今ならまだ間に合うかも・・・。
柳>(早足で歩き出す)
アルフィン>(柳を見送りながら)・・・・・・なーんてね。 マジギレは難しくても柳を怒らすのは結構簡単だと思うんだけどな。・・・っとオレも行かなきゃ。 嘘だってバレたらまた睨まれるかもだけど。
リオン>それでどうするんですか? いつまでもアルフィンさんに引き止めてもらってるわけにもいかないでしょうし・・・。
シエル>アル・・・あいつまた勝手なことをしていなければいいんだが・・・。
ユエ>? 何か言ったか、シエル。
シエル>いや、大したことでは・・・。
ティル>さて、柳を怒らせる方法だね・・・。
イザヤ>・・・ティルさん、あなたのことですから既に一つや二つくらい方法を思い付いているでしょう?
ティル>まあね。彼は自分のことよりも他人のことで感情が動くみたいだから・・・僕が考えたえげつない方法で良ければ実行してもいいよ?
リオン&桜焔&シエル>却下。
ティル>うわ、酷い!三人揃って言うことないじゃないか。
リオン>ティルさんのえげつない方法は本当にえげつないから駄目ですっ。
ティル>うーん・・・君に言われると結構こたえるなー・・・。
ユエ>つーかもう面倒臭ぇ。大体何で俺達が揃ってあいつのことを考えなきゃいけねーんだよ。
イザヤ>ユエさん、それを言ったら色々と失礼ですよ。
ユエ>考えれば考えるほど思うんだが、桜焔、お前あいつのどこが良いわけ?
桜焔>え・・・?
ユエ>(桜焔を後ろから抱き寄せて) あいつ止めて俺にしねぇ?
桜焔>はぁ!?ちょっと、ユエさ・・・っ。
ユエ>どうせ柳といたってつまんねーだろ? あいつもあいつで何か思うところがありそうだし・・・(何かに気付いてニヤリと笑う)・・・・・・なあ、柳?
桜焔>!!
柳>・・・・・・。
リオン>柳さん!?アルフィンさんが引き止めてた筈じゃ・・・。
アルフィン>・・・あらー、嘘が本当になっちゃった。
シエル>アル、どうゆうことだ?
アルフィン>ちょっと焚き付けてみただけですよ。 オレ的には結局何も無くて嘘でしたー、で終わるつもりだったんですけど・・・何かそれだけじゃ終わらないみたいですね。
ユエ>どうした、柳。黙ったままなら俺がコイツを貰うけど?
柳>・・・・・・。(ユエを睨むように目を細める)
シエル>おい、ユエ・・・っ。
ティル>(シエルの腕を掴んで止める) まあ、待ちなよシエル。面白そうじゃないか。
シエル>ティル・・・っ・・・だが、これでは桜焔が・・・。
ティル>さて、僕達の目的は何だったかな?ユエが態々悪役やってくれてるんだから今は見守ろうよ。
アルフィン>オレももう少し待ってみる方がいいと思いますけど。
シエル>・・・限界がきたら私は止めるからな。
ティル>どうぞ。・・・・・・まあ、これで柳が何もしないなら僕は彼を見損なうけどね・・・。
リオン>イザヤさん、どうしましょうっ。このままだとちょっとマズイ気が・・・っ。
イザヤ>桜焔さんならいざという時は自力で何とかするでしょう。彼の方が強いですし。
リオン>いえ、そうじゃなくて・・・イザヤさんはいいんですか・・・?
イザヤ>・・・ああ、あの人の浮気癖はいつものことですから。 それにいくら馬鹿でも柳さん相手に何も考えずに喧嘩吹っ掛けるほど馬鹿ではないと・・・。
リオン>か、考えてなかったら・・・?
イザヤ>(・・・・・・しまった、あり得る・・・)
ユエ>・・・返事なし、か・・・・・・桜焔、本気でどうする?
桜焔>ユエさん、柳を怒らせたいだけならこんなことしても・・・。
ユエ>関係ないね。俺はさっき言ったとおり、結構本気でお前を貰う気だ。
桜焔>人をモノみたいに・・・。
ユエ>だからどうするかって聞いてんじゃねーか。ま、アッサリ手に入っても面白くないけど・・・。 (桜焔を抱く力を強くする)
桜焔>いっ・・・!
リオン>ああ、ちょっと本当にマズイですよこれ・・・!
ティル>(楽しそうな顔してるなぁ、ユエ・・・)
イザヤ>・・・・・・。
柳>・・・・・・ユエ・・・。
ユエ>何だよ、今頃止めるつもりか?
柳>・・・ふざけているならそろそろ止めておけ・・・でないと・・・。
ユエ>・・・でないと?
柳>・・・・・・・。
桜焔>柳・・・?
リオン>目が・・・目がいつもより鋭くなってますよ柳さん・・・!
ティル>無言の圧力って怖いねー。
アルフィン>真正面から凄まれて尚も楽しそうなユエもユエだけど。
イザヤ>・・・・・・楽しいんでしょう、実際。
シエル>イザヤ・・・君もやっぱりこの状況は面白くないんじゃ・・・。
イザヤ>・・・さて、どうでしょうね。
ユエ>さあ、どうしようかな。大体俺はふざけてねーし。
桜焔>ユエさん!いい加減に・・・!
ユエ>おっと、暴れんなよ。(桜焔の首筋にキスをする)
桜焔>・・・・・・!?
柳>・・・っ!(一歩前に出る)
イザヤ>はぁ・・・いつまで馬鹿やる気ですか。
げしっ。
ユエ>どわ・・・っ。(イザヤに背中蹴られて倒れる)
桜焔>えぇ!?(巻き添え)
柳>・・・・・・。(タイミングを逃して動けない)
イザヤ>ユエさん、帰りますよ。 それでもって今後一週間は僕の半径五メートル以内に近付かないで下さい。
シエル>やはり怒っていたんだな・・・。
リオン>で、でも浮気は許すんじゃ・・・?
イザヤ>確かに浮気は日常茶飯事ですが誰が許すと言いました? 何より他人に多大なご迷惑をお掛けしたのが許せません。 桜焔さん、柳さん、僕が謝って済む問題でもないですが本当に申し訳ありませんでした。
桜焔>え・・・いや・・・。
柳>・・・・・・。
ユエ>・・・っ・・・イザヤてめぇ何しやがる!?
イザヤ>・・・・・・あのまま続けて殺されたかったんですか・・・? では、皆さんお騒がせしました。また今度お会いしましょう。(ユエを引き摺って退場)
ティル>うん、またねー。何かあっという間に収まっちゃったね。
リオン>イザヤさん・・・やっぱりユエさんのこと好きなんですね・・・。
ティル>・・・とりあえずユエにおめでとうと言っておこうかな。
シエル>さて、それではそろそろお開きにしようか。結局目的は達したようだし。
アルフィン>・・・・・・柳、最後一瞬だけ殺気出てましたよね・・・正しく危機一髪・・・。
シエル>イザヤがあそこで止めなければどうなったことか・・・。
ティル>僕も柳を見損なわずに済んで良かったよ。
シエル>それじゃあ、私達もこれで。アル、行くぞ。
アルフィン>はい。・・・・・・ティル、一つだけ言っておきたいことが。
ティル>何だい?
アルフィン>今回は見逃したけど、今度マクドールさんの邪魔をしたら容赦しないからな。
ティル>・・・どう容赦しないのかは知らないけど、僕も自分の行動を邪魔されるのは嫌いなんでね。
アルフィン>ふん・・・。
リオン>ティルさんとアルフィンさんって、何か似てますよね。
ティル>そう?うーん・・・まあ、そうかもしれないね。
リオン>なのにどうして仲良く出来ないんですか・・・。 あ、桜焔さん、柳さん、僕達もそろそろ帰りますね。
ティル>二人っきりにしてあげる僕達に感謝しなよ。
桜焔>・・・・・・結局・・・何が何だったのか・・・(脱力)
柳>大丈夫、か・・・?
桜焔>え?・・・あ、うん・・・大丈夫。終わってみればそんなに痛くないし・・・。
柳>そうか・・・。
桜焔>・・・・・・ムカツク。
柳>・・・?
桜焔>何か・・・時間が経ってきたら腹立ってきた・・・っ。 結局ユエさんのいいようにされただけで何も出来なかった・・・いつもならあんなの簡単に解けるのに・・・!
柳>・・・。
桜焔>今度会ったら絶対文句言ってやる! イザヤには悪いけど、暫くはどう間違ってもあの人を好意的にはみれない! ティルさん並に性質が悪い!
柳>(そこで引合いに出されるのがティル・・・気持ちはわからなくもないが・・・)
桜焔>ふぅ・・・叫んだらちょっとはスッキリしたかな・・・。
柳>それにしても・・・・・・そうか・・・いいようにされたのは俺も同じか・・・。
桜焔>・・・でも嬉しかったよ。
柳>・・・・・・。
桜焔>嬉しかった・・・ありがとう。
柳>・・・・・・そうか。