京都・宇治の見ブツ記(2008.1.30 晴れ)

00 : 序

本年最初の見ブツは、とりあえず近場で宇治・平等院鳳凰堂となりました。
遠出するにはまだ寒いから。でもお目当ては中村藤吉本店の抹茶スイーツだったり(笑)。
今回は京都駅にて昼食を済ませた後、JR奈良線に乗って宇治を目指しました。 そこから徒歩で10分ほど歩くと、おみやげ物屋の並ぶ(と言ってもお茶屋さんが多い、さすが宇治)参道に出るのですが、 水曜日の昼間とあって定休日のところが殆どで、観光客もまばら。 挙句門前の中村藤吉までもが休みでびっくり。やっぱり水曜日というのは京都では寂しい曜日になる可能性大です。
前回、平等院を訪ねたのは仏像ファンになるより前だったので、ほとんど初めまして状態。 拝観券を買って中に入ると、貴族趣味だけど割りとすっきり広々としたお庭が。さすが頼道。
(ちなみに今回も子連れでしたが、中は砂利でベビーカーは引けそうになかったので、 受付で預かっていただくことにしました。快く預かっていただけて嬉しかったです!)
極楽池沿いを時計回りに歩き、正面で記念撮影。色々と計算されつくした美がそこにありました。 しかしまあ、10円玉の裏だな、というのが正直な感想(感想?)。

01 : 平等院鳳翔館 〜グッズすご過ぎ

鳳凰堂の拝観時間が決まっているので、先に鳳翔館に入ることに。
光と影を巧みに利用した…と言いたいのですが、少々薄暗くてちょっとクラクラしていました; 中では鳳凰堂内の彩色再現VTRなども流されています。 面白かったのは、鳳凰堂内部再現部屋!阿弥陀のプライベートルーム公開的な空間です。 ちょっとした阿弥陀気分に浸れます。それから何と言っても雲中供養菩薩ルームですね。 雲に乗り空を飛ぶ雲中がずらりと展示されています。 お気に入りを探すのも大変ですが、人気のある雲中は、壁面でなくケースに入れて独立して飾ってある模様でした。 シルエットを見ていると浮遊感が味わえて、なんとも不思議な気分になりました。
しかし!この鳳翔館で一番楽しいのは、最上階のグッズ売り場です!! 法隆寺や興福寺のようにスターブツがたくさんいるわけではないのに、このグッズの豊富さは異常です。 天井絵柄の折り紙なんてのもありますし、雲中の持物モチーフのストラップやら、 全く寺とは関係のないガラス細工アクセサリーまで盛りだくさん。 中でも目玉はやはり「雲中供養菩薩トランプ」。これはいい商品です。写真集代わりにどうぞと書いてありました。 もちろん買いです。お値段は900円也。

02 : 平等院鳳凰堂 〜フェニックスホール…!

続いて鳳凰堂の拝観チケットを買い、鳳凰堂に入りました。 英語の案内板を見た時に、「Phoenix Hall」と書いてあることに気づきました。 英訳なんて考えたことなかったんですが、確かにフェニックスホールには違いない。 なんだか壮大な名前だな、と思いつつ、久方ぶりに見上げた阿弥陀は、 周りに雲中が飛んでいるものの、脇侍も従えず、ただ一人で静かに座っていたのでした。
平成の大修理を終えたばかりの阿弥陀。これ以上金箔が落ちないよう、色々施されたらしいです。 天井を見上げれば花模様もそれなりに確認することができます。 周囲の扉にも浄土の様子が描かれており、今でこそ寂れた雰囲気になっているものの、 やはりここは地上に現れた浄土であったに違いない、と思うことができました。
今回の修理で、白毫として水晶が取り付けられたそうです。これはお堂の外から見ると確認することが出来ます。 もうなんか光り輝いていました、あそこから仏ビームが出るに違いない。 それにしてもどのくらいの大きさの水晶なんだろう…今更気になり始めました(笑)
その後、不動堂で御朱印をいただき(三位頼政のお墓がありました。頼政=鵺討った人、というイメージしかないのですが;) 平等院を後にしました。写真は今回買ったグッズ等々。一番上の蛇腹のは、折線で切り離せる絵葉書です。 あと、右側にある緑の箱がトランプで、朱印の横にあるのが雲中のブロマイド。ダンサー系の雲中が割りと好みでした。

03 : 終わりに

門前の藤吉は休みだったけど、駅前に本店があるからダメ元でそちらに行こうということになりました。 で、行ってみたら、開いてた…!よかった…! というわけで早速入ってみたら、そこには平等院以上に人がいたのでした(ほとんど女性)。 人気の店なのですねー…。 床暖房の効いた、少し暑いくらいの店内で頂いたのは「生茶ゼリー(抹茶)」。 ぷるっぷるの抹茶ゼリーに餡子、白玉に抹茶白玉、抹茶アイスにバニラアイス、どれもこれもおいしいー! 特に抹茶アイスがとってもおいしかったです。これは本物だ!!
その後宇治川縁でなんとなく宇治川を眺めてみました。 宇治川、結構好きなんです。鴨川や桂川(大堰川)とは違う表情をしていて。 京都市内を流れる川はゆったりとしてるのですが、宇治川は割りと流れも急。 嵐山周辺はいかにも貴族の好んだ風景という感じで素晴らしいのですが、 宇治橋周辺の方が好みだなぁ、無常感みたいなものがあって…。
で、今年は「源氏物語千年紀」というワケで、紫式部さんにも写っていただきました(笑)。 もう少しあたたかくなったら、源氏物語ファンの方々でこの宇治も賑わうのでしょうね…。