釈迦三尊ができたけど…
diary / 推古31年―月―日
なんか…15年くらいブログほったらかしちゃってごめんなさい。仏師として本格的に忙しくなってしまいました。
えーと、この度、死んじゃった王子さま(聖徳太子のことだけど)のために作っていた釈迦三尊像が完成しました。
心をこめて造ったけど、王子さまに見てもらえないのがすごく残念だな。
浄土から見ててくれるよね、王子さま。
でもまたちょっと不具合があって;
脇侍を取り付けようとしたら、柄(ほぞ)の形が悪かったのか、上手く入らなかったんだ;
でも左右を逆にしてみたらなんと見事にはまっちゃってさ、びっくりしたよ。
だから、本当は脇侍の衣は主尊側が短いはずなのに、この釈迦三尊の脇侍は逆になってるんだ;
ごめんね王子さま…バチ当てないでね。
天皇に褒められたよ!
diary / 推古14年5月5日
今日は天皇に呼ばれて宮へ行ったよ。
そしたらこう言われた。
「そなたの祖父の司馬達等は、朕が寺院建立を発願したら即座に仏舎利を献上してくれた。
そなたの父の多巣奈は我が弟用明のために出家し、寺を建ててくれた。
そなたの叔母の嶋は尼の第一人者であり、何よりそなたの作った仏像は私の想像通りで、しかも戸を壊すことなくお堂に安置してくれた。
これらを全てそなたの手柄にしてあげるわ!」
そんで、冠位十二階の三番目に当たる大仁の位をもらっちゃった。ラッキー☆
天皇って本当に太っ腹。これだけじゃなくて滋賀の坂田郡の水田を二十町もくれたんだよ。
もらってばかりじゃ悪いから、これを財源にお寺建ててあげようかな〜。
仏像が完成したよ!
diary / 推古14年4月8日
今日、遂に法興寺に安置する仏像が完成したんだ!疲れたよー;
だけど自信があるから、絶対天皇も気に入ると思うなぁ。
でもね、ちょっと大変なことが起こったんだ。実は、金堂の戸より仏像が大きくってさ、入らなかったんだよ!
工人たちがしょうがないから金堂の戸を壊して仏像を入れようとしたんだけどさ、そこはボクがちょちょいのちょいっとやったら入ったんだよ。
我ながらすごいと思ったよ。でもちゃんと入ってよかった…。
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