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書物まとめ
【ミューテスタント関連】
ミント・クラウディ率いるミューテスタントは元々は平和団体として20年前発足した。
現在、ミントが実質的な指導者となっているが
20年前に起こった通称「R32宇宙大戦」当時ミントはまだこの世に生まれていない。

当時の大戦経験者であったラスター・スプロール(当時20)がミューテスタントの発足人であり
ブルーイ・ビートニクス(当時15)メンバーとマリア・クラール(当時14)メンバーを率いる実質的な指導者であった。

彼らミューテスタントの活動内容とは一体何か?
初めて読む読者の為に詳しく記しておこう。
彼らミューテスタントは、
現代の代表的なエネルギー鉱石である「エレメント」を、破壊と殺戮の象徴だと訴え続けている。
そして、エレメントをこの世から廃絶する為 平和手段と称し、世界各地でデモを行っていた。
しかし平和団体の名を借りたその実態はテロリストと呼ばれるほどの過激さを持っていた。
ついに、彼らは反政府テロリストに指定され 当然、全世界から非難を浴び始めた。
同時に、ミューテスタントは表社会から身を潜め 活動のアンダーグランド化が加速していく。
アンダーグラウンド化が進むミューテスタント。
それでもなお勢いの衰えない組織の秘密とは?
指導者ラスター・スプロール(当時20)は特にアンダーグラウンドのコネクションが強く また彼の父親は、財界を牛耳る大物である。
その為、手段を問わないエレメント強奪という「平和の為のテロ活動」が容易に行えるのだ。

ミント・クラウディは、ラスターが35歳の時にミューテスタントのメンバーとして加わった。
当時12歳という、まだ幼さの残る年齢である。
普通の一般人ならば、
まだ学校に通っている程の若さを持つ彼女が、なぜ国際的テロリストであるミューテスタントに加わったのだろうか?
なぜ、ミントが後の指導者として君臨したのか。
その答えは彼女の家庭環境にあると思われる。
ミント・クラウディという名前に関して我々の業界内でも「あるウワサ」が絶えない。
近年、惑星間交易で有名なクラウディ財閥。
ミントは、クラウディ財閥の血縁者なのではないか? との憶測が飛び交っている。
ラスターの身を置くフィールドやコネクションを考えると、机上の空論ではあるが、妙に符号する要素が多い事に気付く。
もちろんこれらは、全て憶測論に過ぎない。

このようにミューテスタント周辺の情報は
いっさい入手出来ず、ミントの情報に関しても今現在をもってベールに包まれたままだ。
その後ラスターは、
才能と若さを備えたミントにミューテスタント実行リーダーの座を譲り彼は指揮官として彼女のサポート役に回った。

各国政府はミューテスタントのエレメント強奪に対する対応策も打ち出せないままでいた。
彼らは惑星上のエレメントの70%に当たるエネルギー量を確保しつつあった。
資源を失った国は代替エネルギー開発を急いだ。
ちょうどこの頃から、ミューテスタントの活動は途端に収束し始めた。
それは彼らの活動が次のステップに突入している事を物語っていた。

そんな時「ハカセ」がどこからともなく現れる。
「ハカセ」とは、唯一の目撃者にその姿がまるで博士のように見えた事から付いた通称である。
筆者自身、このオカルトのような出来事に戸惑いを隠せないでいる。
まるで、そこらのパブで毎晩繰り広げられているジョークのような話である。
しかし政治家や研究家たちはこの「ハカセ事件」について、真面目に議論を続けている。
ある調査機関による結論が発表されている。
「ハカセ」は宇宙空間を自在に漂い、ミューテスタントが居る星へやってきた。
「ハカセ」はこのエレメントを求めていた。
ミューテスタントが秘密裏に格納していたエレメントの場所を難なく突き止め、
ウランより危険な未知の放射能を発生するエレメントを何と素手で持ち去ったと言うのだ。

異常な侵入者には、さすがのミューテスタントも全く打つ手が無かったようだ。
彼らのアジトを容易に発見し尚且つエレメントをいとも簡単に持ち去るなど到底不可能だからだ。

それ以来、ミューテスタントと「ハカセ」は一切の消息を絶っている。
また動きがあり次第、連載を再開しようと思う。

文 フランク・ビエル
【MCSに関する文献.txt】
ミューコントロールシステム(MCS)は
エレメントが持つ負のパワーと組み合わせる事で
あらゆる生命にだけあらず、伝説の魔獣さえエレメントパワーを強制的に浸透させる。
その生物を、特定のデジタルコントロールの元に精神支配までも可能にするシステムでもある。
MCSは生命兵器に利用される恐れもありR3系惑星でも国際法で禁止事項となっている。
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