すごくSFなページ

ここは、SF小説と作家について、管理人が一人で語るページです。

作家編

◎ フィリップ・ホセ・ファーマー(Philip Jose Farmer)

主な作品:『恋人たち』『果しなき河よ我を誘え』(リバーワールド)

なぜ、この人が最初かというと、特に意味はなくて、たまたまこの人を思い出したからなのです。(すまそ)
ディックやF・ブラウンなどのようにたくさん読んだ人は、別に書きます。(たぶん)
つまり、その作品をあまりたくさん読んでいないSF作家をこのページは対象にする予定です。

デビュー作の『恋人たち』。タイトルだけ見るとSFファン的には引きそうですが、立派なSFです。
SFではタブーだった性を扱った作品として有名なわけですが、そんなにエッチじゃないです。 どちらかといえば恋愛小説(まあ、タイトルが『恋人たち』なんだから、さもありなん、だけど)、しかも、有り得ない恋愛なので、SFなわけなのだ。
日本じゃ海外のSF小説のタイトルだけパクッた猛烈に普通の恋愛小説がえらくうけてたけど、どうせ恋愛もの書くなら、これぐらいやってほしい。50年遅れてるぽ。
それはともかく、当時はタブーだった「性」も、この小説によって市民権を得ただけではなく、この小説のアイデアは多くの「性」を扱ったSF小説にヒントを与えているといえると思うのです。
そういうわけで、非常に重要な作品といえます。

で、こういう凄いのを書いておきながら、この人、節操がありません。マジでポルノSFなんていうのも書いているようです。
さらに、節操がないのがリバーワールドシリーズ。
いや、これは面白いんです。冒険物として、凄く面白い。読み出したら止まりません。
とんでもない設定を作って、あとは好き勝手に書いているという印象なんだけど、登場人物のキャラが立っているので、とても面白い。
でも、シリーズ続け過ぎ。4作だけど、3作目と4作目はえらく長い。
明らかに2匹目、3匹目のドジョウを狙ってるとしか思えません。
ほかにも、シリーズものがあるし、『デイワールド』ってのも、1作目が受けいてたら、もっと書いてたんじゃないだろうか、いや、確実にシリーズになるなと思ったものだ。

これだけアイデアが出てくるのに、なんでシリーズものばかり作りたがるのか、よくわからない不思議な作家なのだ。





◎ J・G・バラード  (James Graham Ballard)

主な作品:『結晶世界』『バーミリオン・サンズ』など
この人は、SFとは呼べない作品が2つ映画化されている。(もっとあるかもしれないけど)
一つは、スピルバーグの『太陽の帝国』。あのガッツ石松様が出た作品だよー。自分の子供の時の体験をもとに書いているようです。(上海生まれのイギリス人なのだ)映画は見たけど、原作は読んでません。
もう一つは、クローネンバーグの『クラッシュ』。これは気色悪い話です。
それはおいといて、

最初に読んだのが『結晶世界』。
憂鬱でけだるい、そして妙に官能的な世界。といってもエッチなところはまったくない。
この低血圧のせいか体にまったく力がはいらず、寝床から起きる気にもならないようなけだるさが、いつしか足の先から徐々に気持ちよくなっていくような、そういう官能の世界なのだ。
これは、サナトリウム小説とも通じるものがあるともいえる。Resignationに支配されているのだ。
もちろん、それで終わっちゃSFにならない。最後だけは、必死に知恵をしぼって生き延びる努力をしている。
けれども、どうしても全編のほとんどに渡ってしめるResignationとそこに身を任せてしまった中でのまるで不毛な官能、これが頭から離れない。
そういうイメージが染み付いてしまって、『バーミリオン・サンズ』などはあまり内容も覚えていないのだ。
クラッシュについては、完全に病んだ世界なので語りません。



今後、気が向いたら、随時更新します。