GURPS女神転生リプレイ 第2話

 
 データの作製と平行して進めているテストプレイ。今回は新たなプレイヤーを加え、DM+3人でのセッションとなりました。このリプレイをお読みの方でご希望の方があれば、掲示板ででもご一報ください。ぜひ一緒にセッションを楽しみましょう(宣伝)。
 
 さて、今回の登場キャラクターは以下のとおり。
 
高梨聖羅(たかなし せいら):妖精を友とし自然と共に歩む魔女たちの技「ウィッカ」を身に付けた少女。前回に引き続いて登場。 このメンバーの中ではただ一人悪魔の存在を知っていることから、DMは彼女に体のいい説明役を押しつけようと画策している。今回のシナリオではどう動いてくれるだろうか。
 
鉄和也(くろがね かずや):剣道部所属の17歳。女好きだが、本人によれば「不幸」のせいでさほどの人気はないらしい。DMの意見としては、むしろその性格(略)。忍者大好きだそうだが、今回、まさか隣にモノホン忍者がいるとは気付くまい。
 
七海瀬津菜(ななみ せつな):今回が初参加。歌が大好きだったり朝が弱かったりと、どこにでもいるいたって普通の少女。その一方で、力は弱いものの様々な超能力を身に付けており、能力の点ではパーティ最高の汎用性を誇る。かなーり天然系だが、それだけに終わっていないロールプレイはさすが。
 
流風馬(ながれ ふうま):NPC。3人と同級だが、実は現代の闇に棲まう魔を狩る退魔機関「風魔忍軍」に属する忍者である。与えられた使命にかこつけてPCたちを遊びに連れ出した、とんでもねー奴でもある(笑)。さて、その結果は……?
 

 
 矢束高校 2−A教室 朝
 
DM:んじゃ始めます。季節は……夏休みちょっと前ぐらいにしておこうか。
聖羅:試験と終業式の間、一番かったるい時期ですか。
瀬津菜:宿題がー、とかいう感じなんですかね(笑)。
DM:たまに時期が逆戻りするかもしれないけど(笑)。みなさんの関係はどんな感じなんでしょうか?
瀬津菜:聖羅さんとは友達、かな?
和也:幼なじみの鷹村さんからかいつつ普通程度の仲……かな?
 
 *鷹村美沙(たかむら みさ)……異端審問や退魔という、教会の影の部分を担う外部機関「グレゴリウス協会」。その第六位の使い手にして、PCたちのクラスメイト。前回のセッションで、あるアイテムをめぐって高梨聖羅やデビルバスター水鏡焔と対立した。
 っていうか、君と幼なじみってのははじめて知りましたが(笑)。なんか設定考えておこう……。
 
聖羅:同じく、友達かな?
DM:わかりました。んじゃ和也に、クラスメイト(男)が声をかけてきます。
和也:「あ〜、朝練たりぃ……どーした?」
DM/クラスメイト:「なあ和也、今度の日曜ヒマ? なら海行かないか?」
和也:「お、いいねぇ、他に誰か来んの?」
DM:和也は、高梨さんと七海さんではどちらが仲が良いかな?
和也:高梨さんかな? たまにパフェ奢らされてる程度には(笑)。
瀬津菜:瀬津菜はそれに強制連行されることがたまに(笑)。
聖羅:そうだね、こっちが引っ張る側(笑)。
DM/クラスメイト:「いや、それで相談なんだけどな。お前、高梨さんに声かけてくれねーか? 彼女と仲いいだろ?」
和也:「別にいーけど………おーい!せーらちゃん!!今度の日曜海いかね〜!?」
聖羅:「(呼ばれて)ん? ……海!? 他に誰来るの〜?」
瀬津菜:「え、海行くの? わたしも行っていい?」
DM/クラスメイト:「そして高梨さんが行くなら当然! 七海さんも行くよね?」
瀬津菜:「行く行くー」
和也:「……んでミサ、お前は?」(←前の席らしいので後ろに向けて体重かけつつ)
DM/鷹村:「悪いけど私、その日忙しいから」すたすた。
聖羅:まぁ、そんなもんか(苦笑)。
瀬津菜:取り付く島もないですね。
和也:「かー、誘い甲斐ねぇ幼馴染みだなあいかーらずっそんなだから未だにオトコできねーんだぞっ!」と飛ばしておきましょう。
 
 このときはNPC二人を操る余裕がなかったので、鷹村さんには退場願いました。彼女は強すぎるので、今のPCと組ませるにはまだ早いというのもあるんですけどね。
 とはいえ、NPCに話題を絡めてくれるのは嬉しいところ。これからもお願いします。
 
聖羅:「よーし、他の子もいろいろ誘ってみよう。今のところ、どれくらい確定してるの?」
DM/クラスメイト:「あーいや、オレは四人いればいいかなーとか……」
和也:「えーと……まぁ、お前の気持ちも良く判る、あの二人可愛いしな……で、どっちが目当てだ?」
聖羅:……狙われても、ガードは固いといっておこう。
瀬津菜:「あー、それじゃあ水着買いに行かなきゃ……」……クラスメイト君は瀬津菜狙いの気がしてきた。
聖羅:「それじゃあ、一緒に行かない? 今日の放課後でいいよね」
瀬津菜:「うん、いいよ」
和也:ちなみにクラスメイトの名前何でしたっけ。
DM:えーと、流風馬(ながれ ふうま)といいます。
瀬津菜:ふーま君。えらくカッコイイ名前ですね(笑)。
 
 これは「封魔・風魔」とかけた、忍軍の次期頭領としての彼の仮の名です。
 セッションの中で説明し損ねましたが。ぐふぅ。
 
DM/風馬:「じゃあ決まり、と。その日の午後には近くでお祭りもあるっていうしさ、夜まで空けといてくれよな」
瀬津菜:「はーい」
聖羅:「分かった、日曜ね」
和也:「夜までで良いんだな? 朝までじゃなくて(笑)」
聖羅:「……何か言った?(冷たい目)」
DM/風馬:「お前ねぇ。いくらなんでも手ェ早すぎだろ(笑)」
和也:「冗談に決まって……おわっ!?」(←椅子戻す時にガタっとなった)
瀬津菜:思わず吹き出しそうになってみる(笑)。
聖羅:「……ま、間違いは起きないよね、和也くんなんかじゃ……(溜息)」
和也:「やかんしぃ、せーらちゃんとかせつなちゃんならともかくミサ辺りと階段でぶつかって見ろ、一週間は文句言われるぞ」
瀬津菜:「他の人だとしばらく噂になる気がするんだけど……」
聖羅:「うん、和也だと噂にもならないんだよね……」
和也:「……どーせ」
DM/風馬:……と、キリがないのでこのぐらいにして、「じゃあ、明後日の日曜7時に、矢束中央駅(即興)で。じゃ、また!」と、流は「探偵物語」調のスキップで教室を出て行きます。
瀬津菜:「りょーかいですっ」
和也:「中央駅な、了解」
聖羅:「駅ね、分かったよ〜」
DM:さて、明後日までに何かやることはあるかな?
瀬津菜:水着買いに行くくらい?
聖羅:うーん、水着を物色しに行く位かな。
和也:水着物色は……連れて行かれるんだろうなぁ。
瀬津菜:いや、連れて行くんですか?(笑)
聖羅:男は連れて行かないよ。
 
 それは君、虫が良すぎるというものです(笑)。
 

 
 矢束中央駅前 スポーツショップ「ニケー」
 
聖羅:自家製日焼け止めオイルと、もしもの時のためのハーブセットも用意しておこうかな……。
瀬津菜:「うーん、どの水着にしよう……やっぱこれ(ワンピース)かなぁ」
聖羅:「冒険して、これ(ビキニ)もいいかもよ?」
瀬津菜:「え、でもちょっとハデじゃない……?」
聖羅:「瀬津菜だったら似合いそうだけどな、スタイルいいし」
瀬津菜:「そんなことないよー。それだったら聖羅ちゃんだってこーゆーの(ちょいきわどいビキニ)とかどう?」
聖羅:「……うーん、こっちなら大丈夫だと思う、わたしは(ビキニだけど、きわどくはない)」
瀬津菜:「じゃあわたしは……こっちにしようかなぁ(ビキニだけどパレオ付き)」
 
 うーん、女の園。
 良し(満足)。
 

 
 矢束中央駅 朝
 
DM:では日曜だ。
瀬津菜:(即座に)起きられません。
聖羅:おいおい(笑)。
瀬津菜:朝弱いのー(←癖)。6時にセットした目覚ましが鳴りっ放し。
DM:みんなは遅刻せずに済んだかな?
聖羅:聖羅はちゃんと起きてるはずだけど……瀬津菜を起こしにいくとも思えないしなぁ。
和也:まぁ5分前には。背中に竹刀、服の内側に小太刀竹刀×2忍ばせて(何)。
 
 でも君、<刀/竹刀>も<短剣(小太刀)>も持ってないよネ……。 これが後半、一行のピンチを招くことに。
 
聖羅:……なんなんだ、この男は。こっちもハーブセット忍ばせてるけど(笑)。
瀬津菜:はーい、確実に遅刻です!(笑)
聖羅:あらら……同じく5分前集合です。
瀬津菜:「うみゅ(起きた)」→時計見る→「……ああああっ!?」みたいな。
聖羅:「……瀬津菜、遅いね」
DM/風馬:「遅いなぁ(そわそわ)」
瀬津菜:大慌てで着替えてあらかじめ用意してあったカバン引っ掴んで全力ダッシュ。ちなみに携帯は忘れてます(笑)。
DM:了解。んじゃ集合したと。
瀬津菜:20分くらい遅刻で(笑)。「ご、ゴメンなさい(ぜえはあ)」
聖羅:「おっそーい! ちゃんと目覚ましかけたの?」
瀬津菜:「かけたよぅ……気付かなかっただけで」
和也:「ま、弱いヤツはホントに弱いからな〜、朝って、ミサなんかこの間窓から落ちかけて……(なんか気配感じたらしい)」
瀬津菜:「ホント、ゴメンね流くん(シュン)」
DM/風馬:「いやいや、全然大丈夫だって! じゃ、行こうか」
DM:んで、電車に30分ほど揺られて行くわけだ。
瀬津菜:座ってたら寝そう(笑)。
 
 これでもかとばかりに個性(?)を主張する瀬津菜。TRPGはキャラを立たせた方が勝ちです。どんどんやるべし。
 
聖羅:たたき起こしてあげるから、今度は(笑)。なんてところですか?
DM:ぬおお、即興のシナリオに地名を求めるな(笑)……ええと、東に10kmぐらい行ったところにある出水(でみず)海岸。九十九里浜あたりをイメージだッ。
 
 出水海岸。元ネタはDMが先日行った、横須賀市の走水です。神社もあるしね。
 
瀬津菜:九十九里ですか……結構広いね。
和也:割と綺麗な砂浜?
DM:うーん、そういうことにしておこう。ともかく普通の海水浴場ってことで。
和也:海の家あるなら着替えは問題ないか。
聖羅:よーし、安心して泳げるな。江ノ島なんていわれたら泳ぐか躊躇してるところだよ(笑)
 
 江ノ島を馬鹿にするな!(してない)。
 いいぞ、江ノ島……不良がいっぱいいてさ(マイナーネタ)。
 

 
 出水海岸 海水浴場
 
瀬津菜:とりあえず着替えますかぁ。ちなみにオレンジの花模様なビキニ+パレオで。さらにビーチボール持参。
聖羅:同じく着替えましょう。青の水玉のビキニ(覆ってる面積は大目)で〜。
和也:「のわったった……せーらちゃんどいt(むにゅ)」
DM:どうあってもそういう方向に進みたいのかね、君は(笑)。
和也:や、やっておかないと嘘かなと、俺のキャラで。
聖羅:「……和也だからね、あるとは思ってたわよ」といってガツン(笑)。
和也:「いてて……事故だっての(泣)」
聖羅:「あのね、制裁加えとかないと女の子としての沽券に関わるの!」
瀬津菜:「あはは、海に来てもいつも通りだねぇ」
DM/風馬:「いやあ、いいなあ。海はいいなあ」
和也:「で? 流、せつなちゃんと二人きりにならなくて良いのか?」
DM/風馬:「ふふん、まだ今日は長いのさ」
和也:「そーいうもんか?」
DM:んで、ですね。岬を回り込んだ向こうの海岸沿いに出水(いずみ)神社というのがあるんだけど、今日はそこで祭礼があるとか。ここからも御座船が見えます。
和也:てことは当然花火が有るわけだ。
聖羅:「あ、お祭りってあれなんだね?」と船を指差してます。
DM/風馬:「そうそう。夜には縁日なんかも出るらしいし」
瀬津菜:「へー。せっかくだから浴衣とか着たかったかなぁ」
DM:うお、忘れてた!(素)
 
 DM、思わず素の叫び。
 浴衣か……うっかりしてたなぁ。せっかくの機会だったのに。
 
瀬津菜:うっかりさんなDMですね(笑)。
DM:うっかりさんとは失礼な! すみません(土下座)。
和也:(ちょんちょんと高梨さん突いて小声で)「花火始まる頃に二人きりにしてみようぜ、あの二人」
聖羅:(同じく小声で)「やっぱり流君の目当ては瀬津菜か……OK、やっちゃおう」
 
 DMの関知しないところで、密かな策謀が!
 
瀬津菜:「二人とも何こそこそ話してるのー?」
和也:「や、いつもの会話(何)」
聖羅:「ん、なんでもないよ。随分泳いだねーって」
DM:そして話してるところ悪いですが、みなさん知覚でチェック!
瀬津菜:にゅ? (ころころ)く、1成功しか……。
聖羅:6成功です。
和也:「お、可愛い娘♪」(←あっちむいてた)
DM:女性二人が成功か。二人はどうも岬の向こうから嫌な感じ、というか何というか、そういうものが感じられました(←無茶苦茶な日本語使ってるなぁ)。そう、それは怨念のような……。
聖羅:……まぁ、遠いから大丈夫だと思うけども。お祭りのからみのような気もするな。ピクシー呼んで聞くのもありだけど、みんないるしなぁ……。
瀬津菜:「ところで流くん、花火やるならよく見える場所とかあるの?」
DM/風馬:「そうだな……あそこの神社の人が知り合いなんだ。あのあたりなら良い感じかもな」
瀬津菜:「神社にお知り合いがいるんだ。すごいねー」何が凄いんだろう?(笑)
DM:さあ?(笑)
聖羅:まぁ、結構レアだと思うよ? 神社関係者って。ちなみに、どういうところですか、オススメスポットは。
DM:神社のある岬の一番高いあたりってことで。
聖羅:……それって、怨念を感じた方じゃないですか?
DM:そうね。岬の向こう側から、と考えてください。
聖羅:まぁいいや。でも、岬の向こう側ってなにがあるんだろう……流君に聞いてみよう。「ねぇ、神社の向こう側って、何があるの?」
DM/風馬:「さあ? そこまではちょっと、な」
聖羅:ちぇ、さすがに知らないか。なんか胸騒ぎがする……
瀬津菜:瀬津菜も嫌な予感はするけどあんまり気にしてない。
和也:「流、見れ見れあの娘(首をぐきっとねじ曲げる勢いで)やー、ウチの学校には居ない雰囲気の娘だよな〜♪」(←気付かなかった人)
DM/風馬:「う゛っ!? 首がッ……」
瀬津菜:「……今、なんか変な音したよ?」
和也:で、男同士で伝わる暗号でさりげなく「コンヤ・オレ・セーラ・ユクエフメイ」と暗号っておこう。
聖羅:どんな暗号なんだろう(笑)。
DM/風馬:「おまえな、余計な気ィ……大いに使ってくれ」(笑)
瀬津菜:……瀬津菜の感じる嫌な予感ってのは別なものが原因ではなかろーか(笑)。
 
 約一名、別の意味で身の危険を感じている様子(笑)。
 
DM/風馬:「ま、小さな神社だし、行ってみれば分かるさ」
和也:「んじゃ日ぃ暮れる前に一度行ってみるか?」
聖羅:「そだね、下見くらいしておこっか」
瀬津菜:「早めに場所の確保もしたいしね」
和也:「竿持ってくるの忘れたから釣り出来ないしな、どーせ」
DM:じゃ、さっきせっかくいい目を出した和也は、上がり際、流がこうつぶやくのだけ聞こえた。
DM/風馬:「岬を挟んで聖と俗、か。因果な……」
和也:ん? ……取り敢えずちょいと気には留めておきましょう。
 

 
 出水神社・境内
 
DM:じゃ、まず神社へ向かうと。
聖羅:ですね。石段をトントン登って、と。
和也:「お、射的だ金魚すくいだ型抜きだ〜♪(喜)」
聖羅:ちゃんと岬の向こう側は観察しておきましょう。神社に人がいるなら、お祭りの由来も聞きたいな。
DM:縁日はもうちょっと後、夕方になってからだね。
和也:夜店のチェックは欠かせないのですよ(何)ところで神社の裏って入り江と崖になってたりします?
聖羅:祠があったりとか。
DM:いや、なだらかな岬だね。海から陸へ10メートルぐらい入ったところに神社があります。
和也:「……海の神社なんて言ったら大漁祈願と漁の安全祈ったりだけどなー」とか雑談しながらそこら探ってみましょう。クワガタ居そうな木、あるかな〜?(そっちか)
 
 そっちか(裏手)。
 
聖羅:で、いやな予感の出所らしきものは?
DM:嫌な予感はこのあたりに近づいたころから強くなっています。ただ、その原因はわかりません。
瀬津菜:「海の神様とか祀ってあるのかなぁ」嫌な予感にキョロキョロしつつ。
和也:ちなみに浜辺はどっち側? 浜の反対側も一応確認しておきたいけど。
聖羅:残り三人がいなければ話が早いのに……「そもそも、どういう由来のお祭りなんだっけ、今日のは」
DM:神社に入ってキョロキョロしていると、そこへ流を呼ぶ声が。振り返ると、巫女の格好をした女の子だ。
瀬津菜:さっき言ってた知り合いですか。
DM:……誰か名前考えてください(こ こいつ)。
聖羅:え、流君の知り合いって巫女さんだったんだ。それじゃあ……拝島柚姫(はいじま ゆき)。
 
 聖羅のプレイヤーさんの小説から持ってきたそうです。「拝島」は東京にある駅名からとのことですが、岬にある神社の家名が「島を拝する」なんて、なかなか良くない? ねえ?(虚空へ向かって)
 設定に良く合った名前を頂いて、とても助かりました。なしくずしにお礼言っておこう(笑)。
 
和也:「流……いや別に二人三人狙うのが悪いとはいわんが……刺されるなよ?(小声)」
DM/風馬:「(和也に)バカ。こちらはこの神社の娘さんで、拝島さんだ」
瀬津菜:年齢どれくらいですか? こっちと同じくらい?
DM/柚姫:同じくらいにしとこう。「拝島柚姫です。みなさん、どうぞよろしく(深々)」
和也:「拝島さん、ね、初めまして、流のクラスメイトで鉄、宜しく」
瀬津菜:「初めましてー、七海瀬津菜です」
聖羅:「あ、流君の知り合いって……今日はよろしくお願いします、高梨聖羅、と言います」
DM:んで、訊きたいことはあるかな?
聖羅:そうですね、お祭りの由来を聞きたいです。
和也:あと祭ってる神様ね。
瀬津菜:この辺の地理も聞いておくのかな?
 
 こうなるとさすが手慣れたプレイヤー達、情報を得られる機会は見逃しません。
 ちょっと時間をもらって(このへん全部アドリブなので←またか)、DMはPCへ伝える情報を整理します。
 
DM/柚姫:「そうですね……このあたりはもともと戦場だったのですが、時の宮司がその御霊をお鎮め奉ったのが始まりとされています」
聖羅:うわ、古戦場だったのか……。
瀬津菜:そりゃ怨念がいてもおかしくないねぇ。
DM/風馬:「はは、泳ぐ前に言わないほうがいいと思ってさ」
瀬津菜:「確かに、泳ぎたくなくなっちゃうかもだねー」
聖羅:「確かに……泳ぐ気なくすよね、それ言われたら(苦笑)」
和也:伝承って疎いからなぁ……「んじゃこの辺怪談とかおおいのかな?………ってか一言言えば肝試しの準備してきたんだぞ? チャンスを1つ自前で潰したな、流」
DM/柚姫:「お祀りしているのはご東征の折りご由緒のあった日本武尊ですが、より古くから、さまざまなものを合祀していると伝えられています」
聖羅:この合祀の内容が問題なんだろうな、きっと。
和也:「んじゃメインは鎮魂って所かな?………でもこの辺ってそんな話あったっけ?」
瀬津菜:「そういうのはどこにあってもおかしくない……んじゃないかなぁ」
DM:えーと、関連する技能なんて持ってる人いるかしら。<歴史>か、<地域知識>でもいいや。
和也:ねーや。頭使うの苦手(笑)。
瀬津菜:あ、持ってますね。……でもここ、地元?
DM:あ、地元のでもいいですよ。
瀬津菜:じゃあそれで…1成功。
DM:じゃあ七海さん。君たちの住んでいる矢束区からこの辺りの海岸は、昔の有名な戦場だったという話です。有力な豪族が住んでいたとかなんとか。
瀬津菜:ほうほう。
DM:ヤツカ、という名前自体が多くの墓を意味する「八塚」から来ているという説もあるそうな。
瀬津菜:なるほどー。
和也:しまった……<戦術>取っておくべきだった。
 
 和也は古戦場に関する知識を考えているようです。その辺りはどちらかというと<戦略>かな? <歴史/戦史>あたりでもよさそうですが。
 
聖羅:……これは興味深い。
DM:このあたりは柚姫さんから聞いたということにしておいてください。あとは地理だっけ? 
聖羅:はい、特にいやな予感がした方向。ぱっと見でわからないならいいですけど……。
和也:見た感じでも良いんだけど、泳いでた浜と岬挟んで逆の方向とか。
DM:特に、普通の漁港だね。あえて言えば、確かに船を並べて敵を迎え撃つに適した地形ではありそうだ。では視覚判定をしてみよう。
聖羅:…7成功!
瀬津菜:…4成功〜。
DM:じゃあ聖羅さんと瀬津菜は、岬の先端あたり、すこし崖になっていて目の届きにくいあたりに、祠のようなものが建てられているのを見つけました。
瀬津菜:祠かぁ。簡単に行けそうなところなのかな?
DM:上から見る限り、道らしきものは見あたらない。
聖羅:あれか……? よし、常套手段で行こう。「拝島さん、ちょっとトイレ貸していただけませんか? 海から上がって、体が冷えたみたいで……」
DM/柚姫:「どうぞ、そちらです」というわけで、一人になれますよ。
聖羅:「どうもすみません……」それでは毎度おなじみ、ピクシーちゃんを呼ぼう。
DM:じゃあ残った二人に、柚姫いわく「(笑って)あまり本気になされないでくださいね。もともとは港町ですから、この神社も単なる船魂神社だったのでしょう」
 
 後でも出てきますが、マニアックな設定が満載のせいで、少々プレイヤーさんを混乱させてしまったかもしれません。
 反省。
 
瀬津菜:「はーい。でも海のそばにそういうのがよくあるって昔どこかで聞いたことがあるような」
和也:「ん〜………まぁそう考えるのが妥当かな……この辺に陣引いて……あそこが伏兵で……(なんか色々見てるっぽい)」
聖羅:《ピクシーへの呼びかけ》(ころころ)……失敗してるし。
和也:んじゃさりげなくせーらちゃんと夜の行動を確認するためにトイレの窓の下に<忍び>で移動(ころころ)……意味もなく3成功ですすすっとトイレの下に「せーらちゃん、聞こえるか〜?」
 
 ここでは誰も指摘しませんでしたが、和也、冷静に考えるとかなり変態チックな行動を取ってます(笑)。なんで忍ぶねん(笑)。
 
瀬津菜:突然いなくなった?(笑) 「あれ、鉄くんは?」
DM/風馬:「(きょろきょろ)まったく、あいつは……」
瀬津菜:「まあこういうところはあんまり来ないかもだし」
DM/風馬:「(答えるともなく)それにしても、夜まではあまりバラけないほうがいいってのに……」
 
聖羅:げ、来ちゃったか。「いるよ〜?」二度目は断念か。
和也:「今夜の事だけどさ〜、どこら辺に隠れる?」
聖羅:……よし、ここは和也をダシに使おう。「漁港の方でいいんじゃない? 人気がなさそうだし」
和也:「んじゃそっちの方な、ばれない内にもどるわ」で、普通に戻りましょう(台無し)「わりわり、ちょっと我慢出来なくてさ(謎)」
瀬津菜:「もー、いきなりいなくなるからビックリしたよ」
和也:「ごめんごめん、でもほれ、でっかいクワガタ(ぁ)」
聖羅:仕方がない、私も戻るか。私も少し遅れて姿をあらわします。
DM/風馬:「勝手に歩き回ってお祭りの邪魔なんてするんじゃねぇぞ、和也」
和也:「そこまで根性座ってねぇよ、それに、こう言うのって結構実益あったりすんだろ?ミサの受け売りだけど」
DM/風馬:「"実益"ってな。神社の人を前に、よく言うぜ」
和也:「カミサマホトケサマで金は儲からねーよ、まぁそれだけじゃないのかも知れないけど……」
DM:じゃあそのやり取りを笑って聞いてた柚姫さんが、
DM/柚姫:「では私は祭礼がありますので、そろそろ……では流さま(と目礼)」
和也:「っと、頑張れよ〜、ゆきちゃん……って流ぇっ!! 巫女さんに様づけして貰えるなんざなんて羨ましいヤツっ!!」
瀬津菜:「あ、はーい」……って、流「さま」ぁ!?
DM:あーいや、こういう娘ってことで(笑)。
 
 もちろん織部の妹が「〜様」だったからですよ?(臆面もなく)
 ちなみにDMは劉×雛推奨派(はいはい)。
 
瀬津菜:「……流くんって、そういう趣味?(ボソ)」
DM/風馬:「和也と一緒にしないでくれって、七海さん……」
瀬津菜:「あはは、ゴメンゴメン」
DM:君たちも「さま」付けです。止められると思うけど。
聖羅:うん、盛大に止めるだろうね(苦笑)。
DM/柚姫:「ではみなさん、楽しんでいってくださいね」と、一足先に柚姫は去ります。
 
 ここで和也がふと、先ほどの風馬の言葉を問いただします。
 
和也:「あ、そだ、お前さっき海から上がる時妙な事言ってたよな? 俗がどーとか……あれってココとなんか関係あんの?」
DM/風馬:「はい? オレ、なんか言ったかねぇ?」
和也:「ばっちり、独り言みたいだったけどハッキリ聞こえたぞ」
聖羅:柚姫は見送りますけど……流と和也の会話には耳そばだててよう。
DM/風馬:「海鳴りか、それともオバケの声じゃねえの? うわ、エンガチョ(古)」
和也:「ま、別にいーけどな………取り敢えずせつなちゃん危ない目に遭わせるんじゃねーぞ?」
瀬津菜:「そーいえばさっきも夜まではバラけない方がいい、とか言ってたよね?」
 
 うう、さすがこの中では一番のベテランプレイヤー(瀬津菜PL)。鋭いです。
 
DM/風馬:「あ、ああ。迷子にならないようにね。そろそろ人出もあるだろうし」
瀬津菜:「はーい。って、わたし迷子になると思われてる!?」(笑)
DM:んで場所を取った頃……3時ぐらいかな。
聖羅:はいはい。
DM/風馬:「ゴメン、オレちょっと人と会う用事があるんでさ。一時間ぐらい時間つぶしておいてくれないか?」ちなみに、ちょうどお祭りの頃だね。
瀬津菜:「え? あ、うん。別にいいけど」
和也:「いーけど……花火にはもどれよ? じゃないと二人ともオレが連れてくぞ?」
DM/風馬:「ああ、一時間で戻る」
聖羅:なぬ?「……どこ行くの?」
DM/風馬:「えーと、神社の人に会いにな」
和也:「せーらちゃん、それを聞くのはヤボってものだって(笑)」
聖羅:……アヤシイ。「そっか……いいけどね」煮え切らない表情ですが。
DM:怪しいですねえ(笑)。
瀬津菜:「とりあえず集合場所決めとく?」
聖羅:「そだね、あの神社でいいかな?」
DM/風馬:「じゃあ和也、みんなを頼むぜ」って消えたことにしよう。(思いついて)そうだ、柚姫さんに浴衣借りられることにしようか。
 
 あからさまに話題を変えるDM。
 
瀬津菜:お、じゃあせっかくだし借りるー。
聖羅:あ、いいね〜借りよう借りよう。
DM:じゃあ浴衣の話題が出たところで、「私ので良ければ……」とか彼女が言ったってことで。
瀬津菜:「……着付け教えてください(笑)」
DM:じゃあ柚姫さんが着付けを手伝ってくれる。
和也:「……着替え終わったら連絡くれな」と言って追跡(何)。
聖羅:「ん、連絡入れるよ」なんかあるなーと思って泳がせる(何)。
和也:(ころころ)ぐぁ、モロ失敗だ……だがこの距離なら言い訳が立つ。
聖羅:髪、栗色だからなー。ちょっと着物の柄を考えながら着ようっと。
DM:合わせ方なんて分からんぞ(笑)。
瀬津菜:紺に花火柄とかあるかな?
 
 着替える少女たちに近づく怪しげな影! は置いといて、瀬津菜は定番の組み合わせで行くことに決めたようです。
 良し(満足2)。
 
DM/柚姫:「栗色の髪によくお似合いですよ、高梨さま」適当に揃えたってことで。後は各自ロールプレイしてください(あ、逃げた)。
聖羅:「ありがとう。いや、似合わないかなーなんて思ってたから」
瀬津菜:「そんなことないよー、似合う似合う」
DM/柚姫:「では、私はこれで……楽しんでいってくださいね」
瀬津菜:「お手数かけましたー」
聖羅:「はい、お手数かけました」
和也:んじゃ適当に誤魔化して……着替え終わった頃に神社戻って……「二人ともよく似合ってるぜ♪」
瀬津菜:「ありがとー鉄くん」
聖羅:「お、見る目があるね〜」とちょっと上機嫌。
和也:「せーらちゃんは一瞬どうなるか不安だったけど、ホントに良く似合ってるじゃないか」今の内にネタ振っておこう、後で消えても怪しまれないように(笑)。
聖羅:「あ、不安だったってどういうことよ〜?」と小突いてやろう。
和也:「髪色が珍しいからな」とちょっとそれっぽく小突かれてよう(笑)。
聖羅:ここでフラグが立ったように見せかけると(笑)。「うるさいなー、純日本人じゃないんだからね、わたしは」
瀬津菜:「聖羅ちゃんは美人さんだから何着ても似合うよねぇ」
聖羅:「そんなことないって、瀬津菜の方こそ美人でしょ?」と、フラグはこんなもんかな(笑)。
瀬津菜:「そんなことないよー」全く気付いた様子がない(笑)。
 
 和也と聖羅さんがラブコメ路線(に見せかけた、後で姿を消すための算段)を突っ走る一方で、余すところなく天然っぷりを発揮する瀬津菜。あんたテレパスやろ!
 編集時にふと思ったのですが、彼女の性格からして、仲間たちの性格も考えもすべて知って付き合っているのかな……? ところどころでそう思わせる瀬津菜のロールプレイ。いい仕事してます。
 
和也:せつなちゃんも可愛いよな、まぁミサに比べりゃ誰でも超の字が付く美人か(爽)。
聖羅:それは完全にミサを狙ってるって言うと思う……まぁ、置いといて。
和也:「んじゃ適当に夜店でも回ろうぜ」とぶらつき始める……でいいのかな?
瀬津菜:「と、そういえば流くんはー?」と今さらながらに言ってみたり。
和也:「まだ戻ってきてないな……女の子二人居るのに不憫なヤツ」
聖羅:「花火が始まるまでには戻ってくるでしょ」といいつつ祭り見物。
DM:では、沖のほうでは祭礼などが始まったりします。
和也:そこらの高めの木に登れますか?
瀬津菜:登ったら怒られるんじゃないかなぁ。
DM:高めの木ねえ……神社の木に登る度胸があるなら。
聖羅:マナーの悪い観光客やってるんじゃないよ〜。
和也:やっぱダメか。
 
 お祭りの時には必ず出ますね、こういう人(笑)。
 

 
 出水神社・境内 夕方
 
DM:さーて、一時間ほど経ちました。縁日も開き始めて、あたりは賑やかな雰囲気になってきます。
瀬津菜:チョコバナナを食べてます(笑)。
DM:微妙なセレクションだ!
聖羅:おなじくリンゴ飴食べてます(笑)。
和也:射的の景品抱えつつせーらちゃんの林檎あめをぱくっと横から(何)。
聖羅:「あーっ、あたしのリンゴ!」
瀬津菜:「二人ってば仲いいねー」ニコニコしながら言ってあげよう。
聖羅:さて、流君はちゃんと戻ってきているか?
DM:帰ってきませんねえ。
瀬津菜:「……流くん、いないねぇ」
和也:「おっせーな……」(携帯に電話中)
DM/ケータイ:「この電話は、ただいま電波の届かないところに(略)」
和也:「……なにやってんだアイツ……」
聖羅:「……何かあったのかな、流君」
瀬津菜:「なんか心配、だね」
和也:「社務所の方行って見ようぜ、柚姫ちゃんなら何か知ってるかも」
聖羅:「ああ、そっか。でも、祭礼があるって言ってたけど……」
和也:「忙しそうだったら、辺り邪魔にならない程度に探すさ」
瀬津菜:「どうしよう、手分けする?」
聖羅:「いや、ここで別れたらあんまり良くない気がするよ」
和也:「離ればなれになるとかえってまずい」
瀬津菜:「う、うん、分かった」
和也:「とりあえずせーらちゃんとせつなちゃんの携帯番号は……(一応両方に送ってチェック)」
瀬津菜:「あ、わたし家に忘れてきちゃった(テヘ)」
 
 朝のシーンでちゃんと宣言されてます、これ(笑)。天然恐るべし。
 
聖羅:「ん、これで和也のはよくって……っておい!(ツッコミ)」
瀬津菜:「だ、だって朝ドタバタしてたから……(シュン)」
聖羅:「とにかく、みんなで行くしかないかな」
DM:さて、どうするかな?
和也:「んじゃ祭礼の方から見て回るか?」
聖羅:祭礼って言うと、お祭りやってる側?
瀬津菜:じゃあそっちからかな?
聖羅:「……多分、流君は神社の関係者に会いにいったんだよね。神社の人がいそうなところを中心に」
和也:「ま、混み具合にも寄るんだけどな……夜店辺りと違ってそれほど居るとも思えないが」
DM:分かりました。えーと、祭礼そのものは海上に船を出して行なわれるんです。
聖羅:ほうほう。
瀬津菜:海のお祭りだしねぇ。
和也:地形的にも、海戦で散った兵を鎮める方が重要でしょうからな。
 
 ここは和也の言う通りです。神奈川や静岡の海側に住んでいる人には、割とおなじみの形式ではないでしょうか。
 
DM:いわゆる縁日が出たりの「お祭り」は神社の境内だけどね。祭礼の次第は、君たちにはよく分からないと言うことで。
聖羅:「祭礼」の方だよね、探すべきは。
和也:取り敢えず回りにも警戒はしておきます。
瀬津菜:でも海の上だとどうにもならない気がする……。
聖羅:そりゃそうだ。一応探してはみよう……いない気がするけど。
DM:さて、どうする?
和也:一通り探して居ないとなると……漁港サイドも一応チェック入れたいな。
聖羅:祭礼が海の上なら……船は漁港から出してるよね。神社の人はそっちにいるかもしれないよ?
 
 うん、そういうことなんです。このあたり、説明が足りなくてプレイヤーを惑わせてしまってますね。
 
瀬津菜:「あ、そういえば」と祠のことを口にしてみる 。
聖羅:「あ、瀬津菜も見えた?」と反応しよう。
瀬津菜:「うん。でも……関係ないかな?」
聖羅:「どうだろう……でも、神社の人がいそうな気もするよね。いってみる?」
和也:「怪談か〜?」と2000mはずれた相づち打ちながら「まぁ行って見りゃ判るべ」
瀬津菜:「ダメ元って言葉もあるし、行けるとこには行っとこうか」
聖羅:よし、決まり。それでは、漁港へ行ってみます。
DM:はいはい。では漁港まで降りました。
 

 
 出水漁港
 
聖羅:で、神社の人がいると踏んできたんですが……?
瀬津菜:辺りの様子は?
DM:えーと、神社の関係者っぽい人がいる。たぶん祭りの半被でも着てるんだろう。
聖羅:拝島さんはさすがにいませんよね? もしくは巫女さん装束の人。
DM:巫女さんは船の上ですね。あ、ちなみに御座船は祠のあたりに接岸してます。
聖羅:あれ、船がきてるんだね。
瀬津菜:やっぱり祠かなぁ……?
 
 ここでDMからプレイヤーへ、祭礼の次第について補足。祭主(柚姫さん)他を乗せた船はまず沖に出て儀式を行ない、その上で先ほどの祠の前に上陸する……というものです。このあたりは本当に情報が錯綜してますね。
 「御座船(ござぶね:御神輿の船バージョンみたいなものです)」なんてのも、日常ではあまり使われない言葉ですし……ふたたび反省。
 
和也:関係者っぽい人に「すいません、こっちの方に(流の外見的特徴を詳しく)な感じの高校生、来ませんでした?」
DM/氏子A:「ああ、そういや船が出る時に拝島さんとこのお嬢さんと話してたなあ」
聖羅:「そうそう、その人です。そのあと、どこへ行ったか分かりませんか?」
和也:「1時間で戻るって別行動してから未だに戻ってこないんですよ。ちと心配なんで迎えに行こうかと」
DM/氏子A:「さあ、よく分からんね。……それより、様子が変だな……」
瀬津菜:「え?」思わずキョロキョロ。
聖羅:「あれ、どうかしたんですか?」同じくキョロキョロ。
DM:氏子Aの話によると、船が止まったまま戻ってこないそうです。祠の前に降りて、祝詞を上げて戻ってくるはずなんだけど、どうも長引いてるらしい。
聖羅:え、それって意外とまずいんじゃ……。
瀬津菜:様子見に……行ってもいいものなんだろうか。
和也:「船出して様子見に行かないんですか? 流石に事故ってたらヤバイかと」
聖羅:「そうですよ、問題があってからじゃ遅いですよ?」
DM/氏子A:「うーん、今日は特別な日だし、念入りにやってるんじゃないかな?」
聖羅:……気になるフレーズが出たな。「あの、今年は例年と違う点でもあるんですか?」
和也:「……古戦場の鎮魂なんて大抵の所で形骸化してると思ったけど……」
DM:「いちおう、伝説だけどね」……と語るところによれば、今回のは何十年かに一度おこなわれる、特に大きな例祭だそうな。意味はよく分からないとのこと。
和也:「なんか変なもんが復活するんじゃないだろうな……」とかヌケた事言っておきましょう。
聖羅:なんなんだろーなー……様子見に行きたい気がするけど、怖いな。
瀬津菜:……祠の辺りに異変とか起きてないですよね?
DM:異変。異変ねえ……とりあえず、よくわからない。
和也:火の手が上がってるとか幽霊船が見えるとかそーいうのは無いと。
DM:うーん……「霊感」とか、そういう能力値があればいいんだけどね。「アストラル・プロジェクション」は技能なしだっけ?
 
 アストラル・プロジェクション。超能力の一種で、霊気を見てその人間のコンディションを感知したり通常の人間には見えない霊などを見たり、さらには自身の幽体を投射したりすることなどができます。
 
瀬津菜:[幽体視覚]ならあるけど……。
DM:まあいいか、宣言されてないし(なら言うなや)。
聖羅:わからないよね……祠までは、船じゃないといけませんか?
DM:陸からでも近づけないことはなさそう。祠まではちょっとした崖になってるけどね。
和也:まぁオレにはどうしようもない世界なので「氏子さん、さっき話した奴多分祠の方行ったと思うんだけど……(せつなさん指して)彼女が心配してるからさ、近くまで送ってくれない?」
聖羅:あ、和也上手いこといった!
和也:で、さりげなくせつなちゃんに目配せでもしておきましょう。
瀬津菜:「え、え?」とよく理解してません(笑)
聖羅:よし、フォローだ。「そうなんです、彼女、流君に何かあったらどうしようって……」
瀬津菜:「え、あ、えと、その、心配といえば心配で……」おろおろ。
聖羅:「大丈夫だからね、瀬津菜。流君、きっと無事だって」口ふさぎがてら、抱きしめよう(笑)。
瀬津菜:「ムグムグ」(笑)
DM:反応判定でもしてみる?(笑)
瀬津菜:振るの?(笑)
DM:じゃあ+4で、代表して瀬津菜が振ってみよう。
瀬津菜:はーい(ころころ…出目は16)。
DM:あ、+4ってのは交渉分ねって高いな。
瀬津菜:……それに他の修正も加わるの?
DM:そう。(反応表を参照)……「最高」だ(笑)。
瀬津菜:なんじゃそらー!(笑)
和也:惚れられたな(笑)。
聖羅:美少女は正義(笑)。
瀬津菜:……しかし反応判定で「最高」って初めて見たなぁ。
 
 そりゃ反応修正+4もあればネ……(「魅力的」+「カリスマ」+「美声」。この場合、11以上で「最高」になる)
 戦闘向きではまったくない彼女の恐ろしさを、ちょっと感じたDMでした。
 
DM/氏子A:いや、ここで話をややこしくしないでおこう。「近くまでなら船で行けないことはないがのう(老人化)……祠には近づいちゃならんぞ?」というわけで、船を出してくれるってさ。
和也:「感謝します」んじゃ乗りましょ。
聖羅:「はい、分かってます」ごめんなさい、破る気満々です……キリスト教徒じゃないけど、心の中で懺悔してよう。
瀬津菜:(←何だかよく分からないうちに船に乗ることになった人)
DM:ざっぱーん……。
 

 
 出水神社・沖津宮
 
瀬津菜:……「乗り物酔い」持ちでした。
DM:じゃあ生命力判定(やぶへびだー)。
瀬津菜:(ころころ…)2失敗。「うう、気持ち悪い……」
聖羅:……背中さすってあげよう。
和也:話してる間に休めるしょ。
DM:さて、祠の前では巫女と船頭さんがオロオロしてます。
聖羅:「どうしたんですかー?」と聞きに行こう。
和也:オレが話聞いてみよう。「……失礼、どうしました?」
DM/巫女:「あ、あの、柚姫さんと男のコがこの中に入っていったんですけど、それきり出てこなくて……」と、まとめたところそんな感じ。
和也:件の祠、入り口は開きっぱ?
DM:いや、一応閉じられております。
和也:「これ、開くんですか?」
DM/巫女:「あっ、でも一般の人は入っちゃいけないって、いやでも(混乱)」
聖羅:これ以上聞かない方がいいかな……「中で危険があったらそれこそ問題でしょう? 儀式としても、世間的にも」
 
 さすが、自身もカルトマジックを使う聖羅さんらしい言葉です。この中では唯一、悪魔などの超常的なものの存在を知っていますしね。
 あ、でも瀬津菜は超能力者だから知ってるか? でも天然だし……。
 
和也:「こう言う時は動けるヤツが動いて様子見するしかないでしょう、一応剣道部大会出場の経験もありますし、それに何かあったならそれこそ一刻を争うかも知れませんよ?」
DM/巫女:「そ、そうですよね。あ、でも(混乱中)」
和也:「まずは落ち着いてください、お嬢さん、1に人命、2に安全ですよ」手など握りつつ微笑んであげましょう。
聖羅:「あ、女ったらしが役に立ってる……」とつぶやいてあげよう(笑)
瀬津菜:「くらくらする〜」(それどころじゃない)
DM/巫女:「(ぐっ)……分かりましたっ」と言うなり、和也を海へ突き落とそう。
和也:<軽業>で…安全な姿勢で落ちたぞ〜(ざぶざぶ)
DM/巫女:そりゃ<水泳>だよ。「じゃ、男性の方は禊ってことで。女性は結構です、どうぞ」とういわけで、通してくれるけど。
聖羅:「あ……はい、わかりました……」って、何かと思ったら禊だったのか(笑)
瀬津菜:しかし乱暴な禊だなぁ(笑)
和也:「俺だけかぃ」(←濡れ鼠で上がってきた)
DM/巫女:「ああっ、すみません。でも、緊急事態なもので……いやでも(混乱)」
和也:「落ち着いてくださいお嬢さん……思考停止でも落ち着かせるためにキスすんぞこんにゃろう(ぼそ)」
瀬津菜:「……鉄くん?」
和也:「冗談」
聖羅:ちぇ、冗談か。つまんないな(何)
 
 ジョジョラーのDMとしては、「シタ入れてキスするぞッ!(ジョセフ)」ぐらい言ってほしかった……(犯罪)。
 
瀬津菜:まだ行動不能だよねぇ?
DM:1D分休めば治る、ということにしましょう。ここで休む?
聖羅:どうしようかな、休まないと瀬津菜が使い物にならないし……休むしかないか。
瀬津菜:ここで、だろうね。さすがに移動する気力もない。(ころころ)2分か……まあボチボチ。
DM:じゃあ脇でそんなこんなをやってるうちに、回復と。
瀬津菜:まだちょっとフラフラしつつ立ち上がるよー。
聖羅:それじゃあ、祠の中に突入かな?
DM:祠の扉をギギギと開くと、洞窟が奧に続いています。
和也:んじゃ竹刀片手に。
瀬津菜:わたし、一番後ろ?
聖羅:えっと、瀬津菜を真ん中で護ろう。わたし、最後尾。巫女さんに祠の構造を聞いておこうかな。
DM/巫女:「あたしもよく知らないんです。祭主しか入れないことになっているので……ごめんなさい」
聖羅:「いえいえ、こういうのって、ちゃんと意味があって厳しいんですから」と言って慰めてよう。巫女さんは、ついてくるのかな?
DM:ついてこようとはするだろうね。巫女、せっかくだから柚姫さんの妹あたりにしておこう(何が狙いだー!?)。
和也:なんかDMが狙い始めた気配は兎も角(笑)まぁ来るなら止めない、名分ができる。
聖羅:どうするかなー、こっちも瀬津菜を連れて行ってるし、連れて行くのかな。
瀬津菜:いいんじゃない?
聖羅:それじゃあ、巫女さん3番目、私最後尾で。
瀬津菜:「危ないと思ったら逃げようねー」
DM/巫女:「わ、わかりました。任せてください!(何を)」
和也:「んじゃ、終わったら一緒に夜店回りでもね?」と言う事言ってから正面向いてちょっと真面目に探索。
 

 
 出水神社・沖津磐戸
 
DM:進むと、多少広くなります。二人並べるぐらいかな。
和也:「……昔っから、こう言うのを鎮めるとなると生け贄なんだよな」
瀬津菜:そういえば明かりはついてる?
DM:ところどころ天井が落ちて、光が差し込んできてます。海岸によくある洞窟と思ってください。潮が満ちたら沈みます。
聖羅:懐中電灯もあるだろうね、一応。そうでなきゃ、祠にこられないよ。
和也:柚姫さんの妹の柚子ちゃんも懐中電灯くらい持ってるでしょ。
聖羅:あ、名前がついた(笑)。
 
 拝島柚子(はいじま ゆうこ)、中学2年生の14歳ということにしておこう。姉と対称的に活発で、おっちょこちょいが玉にキズ、と(メモメモ)……あッ誰だDMの趣味とか言う奴は。
 
DM:じゃあ持ってきてることにしよう。誰が持つかな?
瀬津菜:わたしが持とうか?
聖羅:戦闘要員が持つのは避けたい。柚子ちゃんに回した方がいいかと。
和也:因みに足跡とか判別出来そう?
DM:足跡ねえ。関連する技能があればどうぞ。
和也:んじゃ<探索>で(ころころ…失敗)。わからん……おや蟹だ……いてててて。
DM:(そりゃ<追跡>だって)
瀬津菜:そもそも別れ道ってあるんですか?
DM:いや、とりあえず一本道で(時間もないし)。たまに支道もあるけど、人が入れないほど狭い。
聖羅:それならずんずん進むしかないよね。
和也:泣き濡れて蟹と戯れてる場合でもないな……奥進もう。
DM:…と、聴覚判定してみよう。
瀬津菜:はーい…6成功です
聖羅:……失敗。
DM:じゃあ瀬津菜。なんか前方から音が聞こえてくる。「ずる…… ずる……  ぺた…… ぺた……」
瀬津菜:「……なんか嫌な音が聞こえてきたんだけど」
聖羅:「え、ホント? わたしは何も聞こえないけど……?」
瀬津菜:「あのね、何かはいずってそうな感じ」
和也:「なりそこないか?」(←人魚の森)
DM:目をこらすと、前方に人の形をしたものが……。
和也:それは……竹刀構えてじりじり接近。
聖羅:……ち、ピクシー召喚する暇もないかな?
瀬津菜:思わず後ろに下がりそうだなぁ。
DM:瀬津菜が声をあげた瞬間。ぼろぼろの服を纏った人間のような影が、よろよろと近づいてくるのが確認できる。
瀬津菜:「きゃあっ!」と悲鳴を上げてみる。
和也:「なんだ……?」まぁ警戒してますわな。
DM:よく見ると、それは……
DM/人型のなにか:「ヒト……ニク……ウルィィィィ!」というわけで、屍鬼ゾンビが一体出た!(メガテン風)
 
 会話パターン:狂人。
 
和也:「柚子ちゃんせつなちゃんは下がれ!!せーらちゃん、誘導頼むっ!!」
聖羅:ここは和也を軸に押し切るしかない。「分かった、なんとかする!」
DM:さて、楽しい恐怖判定のお時間です。
瀬津菜:やっぱりいるのね……。
 
 ここで瀬津菜が失敗。恐怖表でも大きな出目を振ってしまいます。
 
瀬津菜:……恐怖表の16ってなにー?
DM:「新たな癖+10番の効果」。えーと……。
瀬津菜:1Dターン朦朧。2ターン朦朧(ふらふらー)
聖羅:こっちは大丈夫だったけど……ちょっときついな、これは朦朧してる人を引っ張るしか。
和也:柚子ちゃんは?
DM:そうだった。誰か目標値11で振ってみて。
聖羅:それじゃあふりましょう…9。よし、でました。
DM:癖の内容はご自由に。
瀬津菜:癖、癖……ホラー映画が嫌いになった、とかでいいかな?
聖羅:ゾンビにチャントが効くとも思えないから……しばらく傍観かな……。
和也:距離はどれくらい?
DM:そうだな、1D+さっきの聴覚判定の成功度メートルってことで。1D+6か。
和也:(ころころ…1)近……。
DM:7メートルね。というわけで、襲いかかってくるぞ!
和也:「ちぃ……ホラー映画でもあるまいし……往生しやがれっ!!」服装とかに見覚えないですかね?
DM:時代劇風というか、昔の着物に見える。
 
 なんか見覚えのある格好とかじゃないよ(笑)。
 まだそこまでダークな展開にするつもりはないですから……。
 今のところは。ふふふ。
 
聖羅:きちゃったか……「和也、女の子の前で恥さらさないでよ!?」
和也:「そりゃ運にでも聞くんだなっ! いーから逃げろっ!」
聖羅:「わかったわよ、怪我するんじゃないわよ!」と、女の子3人で後退! 瀬津菜は柚子ちゃんといっしょに引っ張っていこう。
瀬津菜:お手数かけますー。ずるずるー。
DM/柚子:「あ、あのあれ……!? あー(ずるずる)」
DM:というわけで、イニシアティブを振ろう。こっちは8で動きます。
和也:んじゃ12で3m後退して竹刀構えるぞ。「なんかあるなら今の内に言っとけ!」
DM:んじゃゾンビ(仮称)は4メートル近づこう。
和也:オレまで後6m。
DM:ちなみに3m下がったなら、女の子たちと同じラインなので。
聖羅:うわ、結構まずいな。移動力でいったら5メートル下がれるはずなんですが、瀬津菜引きずるとな……。
DM:本来、朦朧状態だと移動できないからね。引きずられて2、3メートル下がったってことで。
瀬津菜:必要以上に足手まといだ(涙)。
 
 3ターン目。
 
和也:ロケット花火買っておけば良かったな……んじゃ1m前進。
聖羅:一応、直接攻撃はされないな。さて、どうする? こっちはまた3メートル後退。
瀬津菜:ふらふらー。
DM:じゃあゾンビはまた前進で終わり。
和也:接敵して【諸手突き】。
DM:どうぞ。竹刀であたるかな?
 
 この攻撃は大いにハズレ。しかたがないので、DMはこの回に限りペナルティを無効にすることにします。
 
聖羅:さて……ここまで和也の竹刀があてに出来ないとなると、チャントを使ってみようかな? ダメモトだけど。
DM:精神のない相手には……。
聖羅:あ、やっぱりダメですか……仕方がない、後退、3メートル。
瀬津菜:回復判定しまーす。(ころころ…13)復活っ。
DM:ああ、精神的な朦朧状態か。意志判定ね。
瀬津菜:……でもできることがない(涙)。
DM/ゾンビ:ではゾンビパンチ。「ヒト……ニク……きるゆー(攻撃)」
 
 なぜ英語。
 
DM:そして攻撃はハズレ。
和也:「流暢に英語なんぞ使いやがって!」も一度、今度は【正面切り】で。
DM:ダメージどうぞ。
和也:ダメは普通に2dだったっけ? ど忘れした……(汗)
DM:1D+2ですね。
和也:(ころころ…2)
DM:じゃあ4点もらっとこう。そして他の人ー。
聖羅:……《月光の加護》は準備に4秒。ここは待機が妥当。
瀬津菜:できることがないー。同じく待機。
DM:ナイフとか……。
聖羅:ダメージが1D−2なんですよ、これでは通らない。
DM:上質の大型ナイフだから、突けば1D−1かな?
聖羅:そっか、上質なんだ……しかも聖羅の方が目標値が高い?
 
 技能レベルはかろうじて和也のほうが高いですが、実は聖羅さん、パーティ最強の攻撃力を持っていたりします。
 
DM:じゃあゾンビパンチ…はずれ。そして次のターン。
和也:正直ほっとした〜、んじゃ反撃、【正面切り】(すかっ)。
DM:全力攻撃でもしたほうがいいような……では他の人。
聖羅:それじゃあ、全力で移動して、近づきにかかろう。「柚子さん、瀬津菜を頼んだ!」と言って。
瀬津菜:「え、わたしが頼まれちゃうの?」
DM:どこまで近づくかしら?
聖羅:「ごめん、私、行く!」と言ってナイフを抜いて。なるたけ近づきますけど、どこまでいけますかね?
DM:全力移動なら、接敵できるぐらいまで行けますよ。
聖羅:よし、接敵します。でも攻撃はできないし、しないと。
瀬津菜:聖羅ちゃん、ナイフなんて持ってるんだー、とか思いながら待機(笑)。
DM:ねえ(笑)。ではぞんびー……せっかくなので、近づいてきた聖羅さんに攻撃してみよう。(ころころ…5)おや(笑)。
聖羅:げげっ!
瀬津菜:DM容赦なさすぎ(笑)。
DM:やったぞゾンビ。快挙である(笑)。
聖羅:受けを狙うしか……目標値6じゃないか(泣)。
 
 大丈夫! 狙わなくても十分受けてるよ!(そっちのウケじゃない)
 でもまあ、聖羅さんはどっちかというと攻めっぽいよね(はいはい)。
 
聖羅:(ころころ…)喰らいました。ダメージ下さい。
DM:1D−3で…2点。
聖羅:素通しだから痛いなー。残りHP8点。
瀬津菜:「聖羅ちゃん!」とか叫んで前に踏み出しちゃいそうだ。
DM:さあ、次のターン。
和也:「何やってんだ!!いーから逃げろっ!!でなきゃもっと奥行け!!」と言いつつゾンビにスライディングって出来ます?
DM:スライディングねえ。「体当たり」で判定しましょうか。
 
 和也はルールの説明を受けながら「体当たり」を成功させますが、その後の体力判定に失敗して転倒してしまいます。これは明らかな戦術ミス。ロールプレイ的には正しいんですけどね。
 
DM:というわけで、ゾンビと和也が共に倒れている状態です。
聖羅:……なんだかなぁ。「あんたが不甲斐ないから来てやったんでしょうが!」とちょっと顔をしかめて言いかえしてやって、ゾンビに攻撃。
DM:やってみよう! ちなみに外れると、和也に当たる可能性があるぞ!(喜々として)
聖羅:外してたまるか! (ころころ)おっし、成功です。
 
 聖羅さん、好調なダイス目。最大ダメージ(5点)を叩き出します。
 
DM:まだ大丈夫。んじゃゾンビは和也に馬乗りに……体力の即決勝負としましょう。こっちは2成功ね。
和也:(ころころ…6成功)
DM:抑え込まれてない。では次のターン。
和也:おっし、逆に押さえ込んで簀巻きにしちゃる(ころころ…2成功)。
DM:抑え込まれましたが……ゾンビを抑え込み……(笑)。
和也:「せーらちゃん!帯!!」
聖羅:げ、そうくるの!?
瀬津菜:帯て。
 
 思わず素で突っ込む瀬津菜。そりゃそうだ。
 和也、君も狙いすぎです(笑)。
 
DM:ここは帯を引っ張らないと。あーれー(くるくる)。
 
 DMもな。
 
和也:いや、今の状況で他に結べそうなもの無いし。
瀬津菜:女の子に何てこと言うのか(笑)。
DM/柚子:「はっ、帯ですね!?(解こうとする)」
瀬津菜:「ちょ、ダメだって!」止める止める。
聖羅:……でもまぁ非常時ではあるけど! 一応、帯とは別に止める紐はついてるんだ、浴衣って!
和也:飾り紐ね。できれば押さえてる間に巻いて。
瀬津菜:全力攻撃ダメージ+2で切った方が早くないかな?
DM:ゲーム的には、DMもそう思います(笑)。あるいは技能+4かな。
聖羅:ああ、そうか。よく考えたらそうだよね(笑)。ごめん、さすがに帯は止めとくわ。ダメージ+2でいこう。
 
 帯でも面白いんですが、時間も押していましたので。ちっ(←?)。
 
DM:あと一撃当てたら良いと言っておこう(言うなや)。
聖羅:(ころころ…)18、ファンブル(笑)。ファンブル表は…9。
瀬津菜:「武器を落とす」、だそうです。
DM:(ここに来てそれかい!)
聖羅:ナイフが落ちた……次のターンでとって、2ターン後にまた攻撃?
DM:ここはキックとか。
瀬津菜:浴衣着てキックは冒険だね(笑)。
聖羅:ははは……でもナイフでいくよ。
DM:じゃあ次、瀬津菜?
瀬津菜:毎度、することがない瀬津菜です。2メートルほど近付いておこう。
DM:ここは絵的にもキックかと(こだわる)。
聖羅:さすがにねぇ、「制裁加えないと〜」とかいってた娘がキックするとも思えないし(苦笑)。
瀬津菜:……ゾンビって転倒状態で組み付かれてる?
DM:そうだね。というわけで、組みつかれたままかみつこう。ルールにはないけど、いちおう−2ぐらいで(ころころ…9)外れ外れ。
和也:んじゃ組み付いたまま頭突き。
DM:頭突きかー。技能なし値は「格闘−5」だから、敏捷−5でいいや。全力攻撃で+4すべし。
 
 これは少々のダメージを与えるに止まります。
 っていうか、ルールが分からないならパンチでもしておけばいいのに(笑)
 
DM:じゃあ和也がゾンビにチョーパンくれた瞬間、闇の向こうから飛来する銀光!
瀬津菜:うわ、なになに!?
DM:倒れたゾンビを見ると、首筋に手裏剣が突き立っているわけだ。
和也:軽業で起きあがってせーらちゃんの前に立つのはアリ?
DM:<軽業>はともかく、絵的に格好良く立ったことにしよう。
和也:「誰だっ!!?」
DM:見ると……。
DM/風馬:「……よう。大丈夫か?」
瀬津菜:「流くん!?」
DM:壁に背をもたせかけて、肩で息をしている流。その傍らには、蒼白な顔で座り込んでる柚姫さん、ってことで。
聖羅:「……はい?」きょとーんとしてます。
和也:「って流か……おせぇんだよ遅刻しやがって」と、軽く小突いてあげましょう
DM/風馬:「悪いな、和也。ちょっとミスっちまった」という流の後ろには、血の跡が点々と……。
瀬津菜:「ちょっ、大丈夫なの!?」
聖羅:「け、ケガしてるじゃない! 手当てしないと……」持ってきてた荷物の中から大慌てでハーブを取り出そう。
和也:取り敢えず奥からゾンビ軍団って事はないですね。
DM:取り合えず、他の気配は感じられない。
和也:「せーらちゃん、せつなちゃん、柚子ちゃん、3人は二人を連れて先に。オレは奥警戒するから」
瀬津菜:「う、うんっ」
DM/風馬:「(急に厳しい顔になって)いいから。早くここから出るんだ」
和也:「お前も一緒ならな、怪我してるヤツ放置出来るか」
DM/風馬:「オレはまだ……仕事を終えてないもんでな」と柚姫さんのほうを見る。
瀬津菜:つられるようにして柚姫さんを見よう。
和也:「魂鎮めなんて前時代的な……とも言えないか、現物目の前にしちゃな」
聖羅:「うん、そういう『前時代』が、現実だって言う人もいるんだよ。わたしとか」
DM/柚姫:「(うなずいて)私から説明します……鉄さまの言われたとおり、怨霊の脅威はまだ消えていません」
瀬津菜:「???」(ちんぷんかんぷん)
DM/柚姫:「そこで何十年かに一度、出水神社のものが霊鎮めの儀を行なう必要があるのです」
和也:奥警戒しつつ「まぁせーらちゃんや流はアンタのしらへん世界の人を地で行ってるわけな、それで柚姫ちゃんが鎮めて、流がその護衛と」
DM/風馬:「今年は特に危険だってことでな。そう、そこでボディーガードを頼まれたのがオレってこと」
瀬津菜:「……とりあえず危ないことしてる、んだよね?」
聖羅:「そっか……流君までそういう人だったんだ……なんでうちのクラスって非凡な人が多いんだろ(ぼそっ)」
DM/風馬:「あー……七海さん、それに柚子ちゃん。悪かったな、怖かっただろ」
瀬津菜:「怖かったけど……みんながいたから」
和也:「んで流、その鎮めるってのは特殊な才は要るのか? フォースとかセブンセンシズとか……この手の話はミサと水鏡の専売特許だろ………ったく」
 
 フォース……映画「スター・ウォーズ」より。この力の源について、新三部作で加えられた設定にずっこけたのは私だけではあるまい。微小生物って。フォースはインフルエンザか?
 セブンセンシズ……男のバイブル、マンガ「聖闘士星矢」より。覚醒できなければ死! という素敵にハイリスクな能力です。
 
DM/風馬:「さあな。彼女たちに本当に特別な力があるのかどうかは分からない。昔からやってるからってだけさ……とにかく、彼女とオレの仕事はまだ終わってない。これ以上、関係ないやつらに迷惑をかけるわけには……っと」ふらつこう(笑)。
瀬津菜:「あ、怪我してるんだっけ……」ちょっと悩む。
聖羅:「あのねぇ……ここまで心配かけといて、迷惑も何もないでしょう!? ……せめて、怪我くらい治していって」
瀬津菜:「とりあえず、怪我見せて?」
和也:「そのフラフラで何が出来るよ、俺だって盾にはなれらぁ……それに、せつなちゃんと二人きりになりたいんだろ? 最後まで面倒見させろ」
聖羅:ここでハーブを取り出して……「わたしは魔女です。お願い、私にできることくらい、させて欲しい……」
DM:うーん、瀬津菜に力を使わせる機会を狙ってるんだけど(笑)。
聖羅:あ、忘れてた! 瀬津菜も治癒できるんだ。
 
 そうなんですよ。さっきからどうやって彼女に「こちらの人」になってもらおうかと、DM画策してたわけです(おいでおいで)。
 
瀬津菜:とりあえず怪我はどれくらい酷いんですか?(笑)
DM:じゃあ、素直に怪我だけは見せよう。気絶一歩手前ぐらいかな。
瀬津菜:……絶対にわたしだけじゃ治せないな。でも……[治癒]いきますっ。
DM:おー。
瀬津菜:…成功。3点回復してください。あと使った瞬間、手で触れたところがほんのり光ります。
DM/風馬:「な、七海さ……ん? これは……!?」
瀬津菜:「わたしにできるのは、これくらいだけど……」とちょっと息が上がってます。
聖羅:ちょっと驚いた目でみつつ。「瀬津菜ちゃんまで? すごいな……」
瀬津菜:「あ、あははは……黙っててゴメンね」
和也:「いーんじゃねぇの?言って話題になるのも好きじゃないだろ」
DM/風馬:「驚いたな。ヒーリング……超能力か」
瀬津菜:「分かるの?」
DM/風馬:分かるらしい(笑)。「ま、いろいろね……」
瀬津菜:「そっか……(みんなに)え、えっとね、その、できたら内緒にしておいてほしいんだけど……」
聖羅:「ううん……わたしだって隠してたし。お互い秘密にしとこう」
瀬津菜:「……うんっ」しかし瀬津菜にはまだ明かしていない数々の超能力が(笑)。
DM:V3みたいだな(笑)。
DM/風馬:「けど、これで楽になった。さあ、和也、みんなを連れて出るんだ……和也?」
和也:「まぁ、ここまで関わったんだ。最期まで首つっこませろ、でないとココまで臭い汁まみれになった意味がねぇ」
聖羅:えっと、ところで柚姫さんは外傷ありましたっけ?
DM:ないね。怯えきっているようだけど。
和也:「柚子ちゃんは……一人にするとかえって危険だな」
DM/柚姫:「私は大丈夫です。守ってもらいましたから……」
和也:「せーらちゃん、隠し球になりそうなもんあったら準備はしておいてくれ」
DM/風馬:「おまえら……」
聖羅:「うん、隠し玉、ってほどじゃないけど……」《ピクシーへの呼びかけ》。
DM/ピクシー:「はいはいはい、呼んだー?」
瀬津菜:「わっ、なになに!?」
DM/ピクシー:「なにここー、感じわるーい。あっ、ヒトがいっぱいだー」
和也:………(ずるずる)「や、もう何があってもホントにおどろかねぇぞ」
 
 異能者たちに囲まれる一般人最後の砦、鉄和也17歳。ちょっと哀れ。
 頑張れ和也、DMは君の味方だぞ!(主にネタ方面で)
 
聖羅:「ごめんね、夜遅くに。ちょっとわたしについてきて欲しいんだ」
DM/ピクシー:「うーん、暗いしジメジメしてるしなー……」反応判定してごらん。
瀬津菜:「え、この子聖羅ちゃんのお友達?」
聖羅:「うん、驚かないであげて。ピクシーっていって、妖精さんの一種だよ。わたしの、友達」
和也:「や、さっきのゾンビもどきに比べりゃ可愛い可愛い」
瀬津菜:「驚かないよー。可愛いねぇ」
DM/ピクシー:「そーいうこと。コンゴトモヨロシクー(ぶんぶん)」
瀬津菜:「よろしくー」
和也:「さっきのゾンビも亡霊ってやつか」
聖羅:で反応は(ころころ…9)あんまり良くないな。中立か……。
DM/ピクシー:「うーん、じゃあ3D6分だけ一緒にいてあげるよー(ゲーム的)」
聖羅:「ありがとうねー」(ころころ…)16分。
DM:案外好印象だったらしい(笑)。
和也:……顔のゾンビ汁だけは海水で落とそう。「せーらちゃん、さっき噛まれたところ大丈夫か?」
聖羅:「大丈夫……多分」
瀬津菜:「無理しちゃ嫌だよ?」
和也:まぁ一応袖口千切って巻いておきましょう。
聖羅:ちなみに、ここで回復しちゃうと《月光の加護》やチャントが使えないから回復しないんですが。「あ、ありがとう……」こころなしか顔が赤い(笑)。
 
 こまめなネタ振り(笑)。時間があれば、もうちょっと引っ張れたんだけどなぁ。
 
和也:「さて……封印の手順は……あるよな、後どれくらいなんだ?」
DM/風馬:さて、ではイベント的にもう一押ししておこうか。「柚姫さんを奧まで連れて行けば、すぐのはずだ。……和也、悪いことは言わん。みんなを連れて出るんだ。オレはもう、一人で柚姫さんを守れる」……と立ち上がりかけて「くっ!」膝を突く(笑)。
瀬津菜:「無理しちゃダメだよ! わたしじゃちゃんと治せないんだから!」
和也:「おまえな、今更「カエレ」と言われて「ハイそーですか」と帰れるかってんだ、ボロボロなヤツに言われても説得力無いわい」と肩貸しましょう。「今までは個人戦だったかもしれないが、こっからは団体戦だ」
聖羅:「そうだよ、私たちだって、足手まといにならないくらいの力はあるよ」
DM/風馬:「七海さん……ゴメンな」
瀬津菜:「ううん、気にしなくていいよ」
和也:「で? 俺等は柚姫ちゃんをエスコートすりゃ良いんだな、柚子ちゃんと一緒に」
DM/風馬:「ああ。……和也!」
和也:
DM/風馬:「これ、使ってくれ。(肩をすくめて)今回、オレは役に立ちそうもない」と忍者刀。短剣扱いね。
和也:「……さんきゅ、借りとくぜ」
DM:<刀>−2で使えることにしよう。というわけで奥に進むんだけど……。
和也:「柚子ちゃん、流を頼むな」
DM/柚子:「は、はい!」
瀬津菜:もう一回[治癒]使ったら復帰できたりしないかな?
DM/風馬:「いや、あまりゆっくりしないほうがいい。邪気が強くなりつつある……」とか言います。復帰されると困るので(笑)。……いや、復帰してもいいか。瀬津菜にやってもらえれば。
聖羅:柚姫さんと柚子さんには戦闘能力は?
DM:カルトマジック「神道」を使えるけど、今回は割愛。
和也:「んじゃ急ぐか……柚姫ちゃん、案内頼むよ」
聖羅:了解しました。「ん、前進前進」
瀬津菜:どうしよう、流くんに復帰してもらった方が楽は楽だろうけど……うーん。
聖羅:瀬津菜さんに任せますよ?
瀬津菜:……[治癒]使いまーす(笑)。(ころころ…12)あ、あぶなっ。成功で、さらに3点回復。
聖羅:よかった、これで戦力がもう一枚。
瀬津菜:そして瀬津菜は疲労が6点になったので移動力半減(笑)。
DM:うーむ、死亡一歩手前ぐらいにしておけばよかったかも(笑)。
瀬津菜:そりゃ確かに復帰できない(笑)。
DM:そして、復帰できるなら忍者刀を返してもらわねばならんではないかね(笑)
和也:まぁそれなら使える方使うのが流儀でしょう。「流、お前も尻に敷かれそうなタイプだな(ぁ)」
DM/風馬:「はは、本望さ」……いいや、2本あったことにしよう。
瀬津菜:じゃあ流くんやろうか?
DM:ソウネー。じゃあデータ送ります。
瀬津菜:はーい。
 
 瀬津菜(のプレイヤー様)へキャラクターデータを送ったりして、一時中断。
 流風馬は125CPの「異能者」。「忍者殺法」と、少々の「忍術」を身に付けています。
 
和也:「そんじゃ……化け物退治と行くか」
聖羅:「うん……怨念には、眠っていただこう」
瀬津菜/流:「ああ、もうひと頑張りといくか」
和也:「オレと流なら何とでもなるさ、団体で負けた事はないんだからな。ピクシーちゃんも頼りにしてるぜ」
DM:なんか設定が付いてる(笑)。
聖羅/ピクシー:「うん、がんばるよーっ!」
DM/流:「そうだな……今回は借りとくぜ、和也」
聖羅:それでは行こう、怨念の渦巻く先へ。
 

 
 奧津磐戸 最奥部
 
和也:「最奥部と……ゲームなら音楽が変わる頃だな」
瀬津菜:えーと、どんな感じになってるのかな。てゆーか、何かいる?
DM:奧はかなり広くなっています。一番奥に2メートル四方ほどの注連縄が張られた一角があって、そのなかに一体の鎧武者があぐらをかいております。よく見ると、矢が刺さってたり欠けていたりで、鎧そのものも朽ちかけている。
和也:「それっぽいのが1匹……いかにも私怨みが溜まって海から這い上がってきましたって感じだな」
聖羅:……この人が本命かな?「こんばんは」と恐る恐る聞いてみますけど。
DM/流:「心配ない。中身はとっくに死体だよ」
瀬津菜:「……そうなの?」
DM:そう。よく見ると、目庇の下には骸骨が見える。
瀬津菜:う……思わず視線を逸らしちゃうなぁ。
聖羅:「……動き出したりしないわよね?」さっきの実例がある。
 
 DMもそのつもりだったんですけどね。以下続く。
 
和也:「ちゃっちゃと終わらせようぜ、花火始まっちまう」
DM/柚姫:「みなさま、しばらくお待ちください。これより霊鎮めの儀を行ないます」といって、彼女は注連縄の前でムニャムニャとやりだします(適当)。
聖羅:お願い、上手くいって……。
和也:警戒だけはしておこう。
瀬津菜:……一応[幽体視覚]使っておこうかなぁ。
DM:あっ、それはわかりますねえ。判定するまでもなく、鎧武者の周囲でものすごい数、というか量の怨念が渦巻いている。
瀬津菜:……見たくなかったかもしれない。「あれ、すっごくヤバいかも」
聖羅:それだったら多分わたしにもわかるよね。「……一人で、静められるのかな?」
DM/流:「オレたちには見てるしかないな……」
和也:「何が出来るわけでもないしな……気ぃ抜くなよ?」
聖羅:「ん、なにか起きたら、その時はわたしたちが出る」
DM:それを鎮めようとする柚姫さんの力と拮抗して……って、最後だしDMとダイスの振り合いでもしようか。
和也:誰が(笑)。
DM:時間も経ってるしなあ……彼女の技能レベル13と、怨念レベル(?)18とで振り合いダ! 誰か代表で、柚姫さんの代わりに振ってみて(非道)。
瀬津菜:それは普通に勝てないって言ってる(笑)
聖羅:待て待て待て待て! なにか、ボーナスを足せる要素はありませんか!
DM:ボーナスねえ。うーん……演出、とか……(冷酷無比)。
聖羅:5差なら……なくも、ないか?
DM:大丈夫だって。失敗しても戦闘になるだけだから(言うな)。
 
 つまりここでは、最後はやはり戦闘で締めようと考えていたわけです。この即決勝負は、その結果が敵のデータに影響する程度の、軽い気持ちで出したものでした。
 
和也:「柚子ちゃん、君も手伝ってくれるかい?……今度は海に落とさないでな」
DM/柚子:「は、はい……私も力になれるなら!」ってことで技能レベル14になりました(笑)。
瀬津菜:そんな(笑)
聖羅:わたしも、ひざまずこう。怨霊が何を思ってこの世に留まっているのか、受け入れよう。
DM:えー、鎮めないで戦闘しようよー(駄々っ子)。
聖羅:お願い、鎮めさせてください。キャラ的にもPL的にも!
瀬津菜:鎮めたい(笑)。とゆーわけでわたしも祈ろう。……むしろ[思考感知]でも使ってしまおうか。
DM:しょうがないなあドラえもんは。じゃあ聖羅さんと瀬津菜さんの心の中に、戦で命を奪われた者たちの苦しみや悲しみが入り込んでくる。
瀬津菜:「つっ……」 自然と涙が頬を伝うわけですね。
聖羅:耐え切れるかな……「ぐっ……」歯を、食いしばって。
DM/怨念:「ここは暗い……苦しい……」って、演出戦闘とかしたいけど、ここは恐怖判定で済ませておこう。
瀬津菜:まじすか。ペナルティはないよね?
DM:ないですね。
聖羅:あったら困りますが(ころころ)……ないなら成功です。
瀬津菜:(ころころ)…じゃあ大丈夫だ(ほっ)。
和也:背景でオレと流が戦ってたりするんですよきっと。
DM/流:「(戦闘中)くっ、まだなのか……七海さん、高梨さん!」とか言っておこう。
和也:「キリがねぇ………っ乱取りのがまだましだなっ」
瀬津菜:「辛かったんだよね……苦しかったんだよね……」と涙ながらに。
聖羅:「大丈夫、大丈夫だから……きっと……報われる……!」
DM/風馬:「七海さん、これ以上は君の身が……っ!」と背中押す(笑)。
瀬津菜:押された(笑) でもどうしよう(爆)。
DM:どうしようか(笑)。
和也:「せーらちゃん!辛いだろうがもうちょっとだ……耐えてくれっ」
聖羅:「辛いことを分かち合い……消化していくのが……魔女の役目。これがわたしの、本分だから!」
DM:じゃあ、こうだ。異なる意識の介入に、怨念の声が問うてくる。「……おまえたちは、何者か?」
 
 突然ですが、イデオロギー戦闘の時間です(いきなり何ですか)。
 イデオロギー戦闘とは!
 ロールプレイのみで戦闘シーンを演出していくいわゆる「演出戦闘」の一種で、GMとプレイヤー、あるいはプレイヤーとプレイヤーが、互いの主義主張を戦わせながら戦闘を進めていくことです(造語)。某ロボットアニメなどでよく出てくる、戦いながら論戦するアレですね。お前ら器用だなと(それはどうでもいい)。
 それはさておき、「番長学園!」などのシステムが大好きな私は、よくセッションのなかでこれを取り入れます。セッションの終盤などでノリが良くなってきたときにおすすめ。TRPGの戦闘は意外に単調なので、盛り上がりの必要なラストの戦闘などには重宝します。もちろん、格好良く負けてやるために、主張に穴を作っておくことも忘れずに(笑)。
 ガープスという厳密なシステム上、乱用は危険ですけどね。
 
聖羅:「わたしは、一人の人です。あなたたちと、哀しみを、辛さを分かち合い、乗り越えようと思う、人間です」
瀬津菜:「わたしは……ちょっと人とは違うかもしれないけど、みんなと仲良く過ごしたい。ずっとそう思って生きてきた。それはきっと、これからも変わらない、そう思ってる一人の女の子です」
DM/怨念:「分かち合うだと? 愚かな……我が苦しみ、悲しみは止まることはない。我が望みを果たすまではな!」
 
 DM、自分が持っていきたい方へ答えてます(笑)。キーワード:分かち合う。
 
聖羅:「そして、その望みとは、なんなんですか?」
瀬津菜:「……どうして、そんな悲しいことを言うの? みんなで分け合えば苦しみは半分、楽しいことは倍になるのに」
DM/怨念:「むろん、復讐よ! 我と我が同胞を虐殺した者たちにな!」つ、疲れる……(思わず素)。
瀬津菜:「もうその人たちはいない。それを繰り返したら、今度はあなたたちが復讐される立場になるのに、それでもいいんですか?」
DM/怨念:「それでもよい。すでに冥府に落ちかけたこの身、今更救いなど求めぬわ!」
 
 今度は瀬津菜が振ってくれました。さっそくDMもその方向へ乗っかります。キーワード:救い。
 
聖羅:ああ、瀬津菜に一番最後のセリフを持ってかれてしまった。目標値はどうなりますか?
DM:格好良く論破してくれたりすると、演出だけで済ませちゃったりなんかしちゃおうかなー、とか。えへ。
瀬津菜:「……救いはどこかにあるんです。わたしも、そうでしたから。だからそれを諦めないでほしい、です」涙を浮かべながらニッコリと微笑んで。
DM/怨念:「……おぬしも、そうだと?」
 
 瀬津菜の過去の設定をプレイヤー様から聞いていたので、このあたりは楽でした。
 演出で大事なのは予定調和です(堂々と言いやがったッ)。
 
和也:「後から後から……っ奴等回転上げてきてるぞっ!!」
DM/風馬:「くっ、ここまでか!?」
和也:「あきらめんなっ!まだ終わっちゃいねぇ、こっちが100回倒されるなら101回蘇るっ!!それが武人だ!!」
DM/風馬:なにそれ(笑)。「あきらめの悪い奴だな、だからモテないんだよ。よく鷹村さんに言われるだろう?」
和也:「ミサはこの際かんけーないだろっ!ドロ臭くても最期に自分が納得出来れば良いんだよ! 生き様も死に様もな!」
DM/風馬:「忍びに死に様を語るかよ……(ちょっと笑って)だが嫌いじゃないな、そういうのは」
和也:「おしゃべりが過ぎてるんじゃないか? 息上がってるぜ? 流」
DM/風馬:「怪我人に言ってくれるぜ。お互い様だ!」
 
 SE(笑)。
 
瀬津菜:「幼い頃から人とは違う力があったせいで、色んな目に遭ったんです。自分が自分じゃなくなりそうになった時は、ホントに怖かった……」
DM/怨念:「……」
瀬津菜:「他の人の魂がわたしのことを体から追い出そうとして、自分が消えていきそうになるんです。……でも、それで他の誰かが傷付くことの方が怖かった。でも今は違います。こんなわたしでも、受け入れてくれる友達がいるんだってことが分かりましたから」もう一度、ニッコリ。
DM/怨念:「他の者が傷つく方が怖い、と? 何故だ……わからぬ」
瀬津菜:「自分が傷付けられたらどのくらい痛いか分かります。でも、他の人が傷付いたらどのくらい痛いか分からないじゃないですか。それに、自分の体を自分でコントロールできないのは……ホントに、怖い、です」
DM/怨念:「痛み……そう、我は他者に痛みを与えるために存在してきた……だが、我は……」
瀬津菜:「ホントは、誰も他人を傷付けたくはないはずなのに……わたしも傷付けたくないのに、勝手に体が動いて……っ」
DM/怨念:「そうだ。我も本当は、あえて誰を傷つけたいとは思わん……だが、それで許されるのか? 我と共に戦い死んでいった者は、我を許してくれるのか?」って、ちょっと強引ですが(笑)。
聖羅:「あなたの、仲間なんでしょう? あなたを信じて、戦った人達でしょう? ……きっと許してくれるよ」
瀬津菜:「……他人より、自分を自分で許せるか、じゃないでしょうか。少なくともわたしはそうでしたよ」
聖羅:「あなたは、仲間のためにも、と言っていたでしょう? 仲間思いのあなたなら……納得してくれます、必ず」
DM/怨念:怨念の声は次第に不明瞭になっていく。「許す……許される……我が……我を……」みなさんごめんなさい、長くなって。
瀬津菜:「周りがわたしを受け入れてくれて、それでようやくわたしは自分のしたことが許せたんです……だから、あなたもきっと」
聖羅:いえ、粘った甲斐があったかと思いますよ。
DM/怨念:「おぬしは自分が許せたというのか……では我は……」
瀬津菜:「大丈夫です、わたしにできたんだから誰にだってできます。それに……誰かの許しがほしいのなら、わたしがあなたを許しちゃいます」微笑み。
DM/怨念:どこか愉快そうに、声は言う。「よく……わかった。試して見る価値はあろう。許されぬならば、ふたたび我は剣を取り、現し世にあらわれるであろう。では、そのときまで……さらばだ、小娘!」うーん強引。
瀬津菜:「ありがとう、ござい、ます……」パタリ(気絶)。
DM:んで、甲冑は糸が切れたようにガシャガシャと崩れ落ちます。
聖羅:「あ……瀬津菜、瀬津菜っ!」あわてて身体を揺さぶろう。
DM/風馬:「邪気が薄れてゆく……終わった、のか?」
和也:「最期の最期で回転上げやがってあんにゃろ……」
聖羅:双方共にすんごく力技だったから……割り込めなかった、後半は。楽しかったけど(苦笑)。
瀬津菜:続けてやってたからできたテンションですねぇ。
聖羅:「……瀬津菜が、やってくれたみたい。瀬津菜の想いまで流れ込んできて、わたしまで何がなんだか……」
DM/風馬:「七海さん、苦労かけたな……和也、高梨さん、みんなにも」
和也:「終わったんなら……引き上げようぜ」とせーらちゃんをお姫様だっこで(笑)。
DM/風馬:「ああ、長居は無用だ」
聖羅:「ああっ、ゆ、柚姫ちゃんの方が疲れてるからっ! わたしじゃなくて柚姫ちゃんを運びなさいよ!」
和也:「もう背負ってる(さらり)」
聖羅:「……そうですか。力持ちだね、和也」ぷい、と横向いて。おとなしく抱かれてようか……。
瀬津菜:てゆーか柚姫さんたちの立場ないなぁ(苦笑)。
DM:ないねえ(笑)。
 
 彼女らは彼女らで色々とやってたんでしょう、後ろで(投げやり)。
 
和也:「おっと流、これ返すぞ、真っ二つだけどな」
DM/風馬:「高いんだけどな……まあいいさ、これでお前の分の貸しはチャラってことにしといてやるぜ(鞘に収める)」
和也:「わりぃな」
瀬津菜:だれかー、わたしもつれてってー(笑)。
DM/風馬:「流れ的にオレか……よっ、と」背負い上げ>瀬津菜
和也:「柚子ちゃん忘れるなよ?」
DM/柚子:「あたしは大丈夫。それじゃみなさん、行きましょう!」
 

 
 出水神社・別宮 夜
 
DM:というわけで、ようやく地上に出てきました。
和也:「ふ〜……」
瀬津菜:「くー……」
聖羅:「和也も流君も、お疲れ様〜」
DM/風馬:「お疲れ様。ありがとうな、高梨さん」
聖羅:「ううん、お礼ならその腕の中の子にしてあげてよ」
DM:もうお祭りは始まってるね。振り返ると、岬のうえからお囃子が聞こえてくる。
聖羅:すんごく長く思えたけど、実はまだ宵の口?
瀬津菜:くうっ、とてもじゃないけどお祭りどころじゃないっ(笑)。
和也:んじゃ氏子さんに柚姫ちゃん渡して……「さて、俺等はちょいと雲隠れするか(ウインクで合図)」
DM:どのくらいの時間が美しいかな?
和也:花火始まる頃じゃない?絵的には
聖羅:うん、一発目が上がるタイミング。
DM:じゃあ、祠を出て話しているところで……。
DM/柚子:「あ、みなさん見てください!(と沖を指さす)」
 
 彼女の指した先で、炎の大輪が花開きます。
 もともと花火とは、死者をあるべき世界へと導く送り火であったといいます。それぞれの瞳に、それはどのように映ったのか……。
 
聖羅:「わーっ……」思わず見惚れてます。よかったなぁ、とかみしめつつ。
和也:「これだけでも、来たかいあったな……」
DM/風馬:「そうだな……」って寝てるじゃん(笑)。
瀬津菜:「くー……すー……」夢の中で花火を見るしか(笑)。
DM:というわけで、お疲れ様でした!
みんなお疲れ様でしたー!
 
 
 
おまけ セッション後の会話より

 
聖羅:瀬津菜にはかなわなかった、ホント……。
瀬津菜:あはは、破綻した一人語りでしたけどねー。個人的には初回から癖が増えたのが(笑)。
聖羅:うん、よく読むと、怨霊の問いに対する答えになってないんだよね(笑)。
DM:DMも次回はもっと頑張りますわ。
聖羅:いやいや……なかなか面白かったですよ。次回作を楽しみにしてます〜。教会の逆襲とか、まだでてきてない組織もありますし。
瀬津菜:しかし……こんなに読み返したくないセッションは初めてです(笑) ああ、恥ずかしい……。
DM:瀬津菜はロールプレイでしか活躍できないからなー。そのへんは大変かも。
瀬津菜:ロールプレイねぇ……久しぶりでキャラがイマイチ定まってなかった気が。
聖羅:実は聖羅も、当初予定より大分おてんばになってるんですよね……。
瀬津菜:おてんばっていうか、引っ張っていくタイプに。
DM:聖羅にとっては、和也が微妙な位置でしたかね。
聖羅:そうですね、明らかに鷹村さんを意識してるのに、行動は聖羅に気があるんですよ(笑)。
瀬津菜:二股か(笑)。
聖羅:おそらく本命は鷹村さんで、聖羅はそれを見送ることになるんですが……ちょっと立ち位置かみにくかったかも。
DM:うーん、聖羅はどういう相手が個性を演出しやすいんだろう? やっぱキリスト教系とか、イデオロギー的な部分を強調できる相手が良いのかな。
聖羅:どうなんでしょう、鷹村さんのようなロウタイプの人や、逆に、波長のあう瀬津菜のような人がNPCでてくるとやりやすいかな。
DM:じゃあ今度はロウサイドの話で行こうかしら。
聖羅:GMのお好みで。さて、自分はそろそろ落ちます。
DM:どうもお疲れ様でした。
瀬津菜:お疲れ様でしたー。
聖羅:おやすみなさい〜。


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