GURPS D.D.S. Episode4

 
 

檜原かなん(ひのはら・〜):新シリーズということで、さっそくDMにCOMP使いの宿命(とデータ)を押しつけられた受けキャラ悲劇のヒト。矢束高校1年。入学早々オカルト研究会の部長に個人的な弱みを握られ、逃げ出すこともかなわずにこき使われる毎日、らしい。
頼みは手にしたGUMPと被虐属性。仲魔を得るより交渉材料にされる日のほうが早いような気がする。

 

李暁龍(りー・しゃおろん): チャイナタウンに位置する「双華高校」の2年生。 じつは裏社会の元締めから悪魔がらみの事件まで手広く請け負う組織「蓬莱幇」の一員である。PCの中では唯一悪魔について確かな知識を持っているため、一見何も考えずに行動しているように見えて、…………やっぱり何も考えてないかな。
とは言いつつ、何気にパーティ一の常識人だと思う。

 

須王千波矢(すおう・ちはや): 悪魔退治を稼業とする陰陽師の一族、須王家の出。母親に連れられて長く本家を離れていたが、事情によって呼び戻され、矢束高校に編入することとなった。現在、1年生。 本人に陰陽道の素養はないものの、代わりに強力な超能力(サイコキネシスおよびヒーリング)を身に付けている。
重い設定を作ったが運の尽き、今回のシナリオではDMにさんざんいぢめられることに……(本編参照)。

 
 

【DM】:さて、始めましょうか。

【暁龍】:宜しくお願いします。

【千波矢】:よろしくお願いします。

 

〜放課後 矢束高校・オカルト研究会部室〜

 

【DM】:5月初め。舞台は矢束高校オカルト研究会の部室から始まります。じゃあ、かなんさんから。

【かなん】:はいです。今日も今日とてメイド服。一月も着てればそりゃなれる……。

【DM】:かなんはある事情から、この部の副部長(副会長?)を任せられることになってしまいました   ってメイド服!?

【暁龍】:メイド服、だとッ!?(ざわ・・・ざわ・・・)

 

 そんな話はっ……ないっ……!(アカギ風)

 単にDMがプレイヤー様からいただいた設定を忘れてただけでした。ごめん。

 

【かなん】:そんな話ではありませんでしたっけ?w 違うならやめますがw

【DM】:いや、それでこそ(←?)。

【千波矢】:一度でいいから着てみたい。

【かなん】:「もう、慣れちゃいましたから……」弱々しい笑顔でお茶など入れてます。

【鏡太郎】:「とはいえ、こう、いまいち華にかけますねえ……」

【かなん】:「華、ですか。そりゃまぁ、わたしが着ても映えるって感じではないかもしれませんけど……」

【DM】:ちなみにこのオカ研の部長は2年の「真家鏡太郎」。他部員1名。

【かなん】:(←他部員1名)

【鏡太郎】:「やはりメイド服というのは可憐で清楚、かつ気品に溢れた人が着用してこそです。そう、例えば窓下に見えるあの少女のような……」と窓の外を見る彼。

【かなん】:「はぁ……」同じく覗き込んでみよう。正直心中複雑ですが。

【DM】:窓の下には、他所の制服を着た少女が歩いてくるところです。転校生にしては時季はずれですが……というわけで千波矢さん、キャライメージの描写をお願いします(他力本願)。

【千波矢】:おわぁ!私ですか!?

【暁龍】:ヒドイなぁ会長w かなんが「可憐で清楚、かつ気品に溢れ」てないみたいだw

【かなん】:わたしは普通の地味な女の子ですから……たんぽぽくらいに咲いてればいいや、って子なので。

【千波矢】:うちも地味かも..えっと...黒髪の肩までの髪で、華奢な感じの...う〜ん、セーラームーンの蛍ちゃんをすこし明るくした感じみたいな?

【DM】:メイド服よりも和服が似合うかもな(笑)。

【鏡太郎】:視線を戻した部長、「ああ、ところで檜原君。部活動総会はどうでした?」と強引な振り(笑)。

【DM】:さきほど、君は矢束高校の部・サークルが集まる総会に出席してきました。そこで通達されたのが……。

【かなん】:「あ……! そ、それが大変なんですっ! 部員不足の勧告受けちゃって、今度の総会までに部員数を規定以上にしないと廃部だって!」と、コレでよかったでしょうかw

【鏡太郎】:どうも(笑)。「ははあ……ま、なんとかなるでしょう」と彼はあくび混じりに言います。

【かなん】:「なんとかって、アテでもあるんですか!?」すがりつくっ!

【暁龍】:素晴らしい展開の早さw

【千波矢】:夫婦漫才のようw

【かなん】:事前の打ち合わせの賜物w

【鏡太郎】:「いやあ……感動ですね。あなたがこの部のことをそこまで考えてくれるとは」

【かなん】:「誰のせいだと思ってるんですか。会長がここでこうしていてくれないと色々と困るんですっ! アノこともあるし……色々教えてもらわないとわたし、人生進めませんっ」涙目になってます。

【鏡太郎】:「ほう……」にこり、というにはあまりに邪気のある微笑み。

【かなん】:「うっ……」一歩引いてしまったり。

【鏡太郎】:「なるほど、これはいいことを……いやいや。あなたの困る顔を見てみたい気もしますが、まあそういうことなら」と彼は手にしていたファイルを君に差し出します

【かなん】:「これは……?」ファイルを受け取ります。ちょっと観察。

【鏡太郎】:「部員候補、といったところでしょうか。そのファイルから見繕って、勧誘してきてください」

【DM】:ファイルには、10数人ほどの生徒のデータが収められています。

【かなん】:「はい……?」よく分かってないわたし。とりあえず、ファイルをめくってどんな面子か見てみます。

【鏡太郎】:そこには、今までのシナリオで登場したPCやNPCがずらりと(笑)。要は異能者や過去に霊的事件に関わったことのある人たちですね。

【かなん】:なるほどw 聖羅ちゃんやら和也くんやらが書いてあるわけですね。

【暁龍】:すげえw

【千波矢】:すごい面子ですね。

【DM】:これでどんなキャラを作ってもオカ研に関わる理由ができる(笑)。

 

 現代物ではPCの立場が様々ですから、それをまとめるための苦肉の策でもあります。

  まあ、それも結局はかなんが勧誘に動くわけですけれども。 なんてかわいそうなんだ(棒読み)。

 

【かなん】:「……あの、勧誘して来いと……? 会長でなく、わたしが……?(汗)」

【鏡太郎】:にこり。

【かなん】:「……はぁ」深くため息をついて。「分かりました。やります、やればいいんですねっ!?」と叫んでやる!

【鏡太郎】:「誰を勧誘するかはあなたにお任せしますよ。できれば2−Aの高梨さんなどがいいですねぇ」

【かなん】:「……その心は?」恐る恐る。なんとなーく想像つくんですが。

【鏡太郎】:「彼女は面白い人材ですよ。そう、面白い……フフフ……」

【暁龍】:(笑)

【かなん】:「い、行ってきまーすっ(汗)」いい加減怖くなってきたので、部室を飛び出しちゃいます

【鏡太郎】:「では行ってらっしゃい。ああ、この前渡したものもお忘れなく」と彼が言うのはGUMPのことね。

【かなん】:忘れそうになってたカバンを回収してっと。「忘れませんっ! 他人に拾われたら危険じゃないですか!」と言い捨てて出て行きます。

 

 GUMP(ガンプ)とは、『デビルサマナー』シリーズに登場する銃型のCOMPのことです。かなんはある経緯により、真家からこのGUMPを受け継いでいます。

 その経緯とは! 以下続刊。

 

【かなん】:「こうして持ってるわたしが、一番危険なんだろうけどなぁ……」と心では思いながら、廊下を進みます。ファイルをめくりながら。

【鏡太郎】:「さて、どう動いてくれるでしょうか……見せてもらいますよ、檜原君」と部長が呟いたところで、場面転換っ。

 

〜昼休み 双華高校〜

 

【暁龍】:にーはお

【DM】:次はシャオロンの通う「双華高校」から始めます……昼休みは何をしていますか?

【暁龍】:うーん、のんびり昼飯、で。

【DM】:そこへ君の舎弟が駆け込んできます。

【暁龍】:舎弟w 「どしたー?」

【舎弟1】:「アニキ、ちょっとちょっと」と教室から君を呼び出します。

【暁龍】:「なんだヨ今メシ中だぞ」

【舎弟2】:「それどころじゃないんスよ……俺らのメンツに関わることで」

【舎弟1】:「アニキー」

【暁龍】:「わーった、わーったから、タバコくさい息を吹きかけるな。飯が不味くなる」

【舎弟1】:「さすがアニキ! じゃあこっちへ……」と人気のないところへ

【暁龍】:お弁当を片付けて教室を出ます。

【舎弟2】:「いやね、ホントはアニキのお耳にいれるほどのことでもないんですが……」と言いにくそうにする舎弟ズ。

【暁龍】:「なんだヨ、それじゃあ俺はメシに戻るよ」と言って教室に向かおうとします。

【舎弟1】:「ま、待って待って! 実は……」と話し始めたところによると。

【暁龍】:はい。

 

〜駅前通り〜

 

【DM】:それは昨日のことでした。舎弟1&2が街を歩いてて、長身メガネの少年に何か因縁を付けたんですね。何か肩がぶつかったとかで。

【舎弟1】:「んだこっらー、どこ見てあるいとんのじゃ、このぼっけー!」

【鏡太郎】:「私に、何か?」ちなみにかなんさんも一緒です。

【舎弟1】:「今ぶつかったじゃろがー、わびの一言もないンかぁ!」

【舎弟2】:「お前なめてんじゃねぇぞ!」

【舎弟1】:「女連れだからって、調子のっとっとアレじゃぞー!」

 

 ここで舎弟1&2を演じているのは、それぞれ暁龍と千波矢さんのプレイヤー様です。

 その果てしない下っ端っぷりにも注目。

 

【鏡太郎】:「ああ、それは失礼。じゃ」ぽんぽん、と1&2の肩を叩いて歩き去ろうとします。

【舎弟2】:「おいコラ!!」

【舎弟1】:「コラまてやシャバゾウがぁ!」

【かなん】:「か、会長〜(泣)」

【鏡太郎】:「うるさいなあ。何です?」

【舎弟1】:その余裕の態度に怒りを露にします。「ぶっ殺されたいんかぁ、糞ガキがぁ!」

【舎弟2】:「侘びのひとつもせんでいくんかぁ?」

【DM】:(ふと)シャバゾウって……何?(笑)

【かなん】:一般人、位の意味ではないかと……。

【舎弟1】:ヤンキー用語って、良くわかんないですねw

【鏡太郎】:「ああ、そうですね(ぽむ)。ではこれを置いていくんで、どうでしょう」とかなんを前に押し出す(笑)。

【かなん】:「ちょ、ちょっと待ってくださいっ、何すんですか会長!?」(あわあわ)

【鏡太郎】:「好きに使ってもらってかまいませんよ」

【かなん】:「ちょ、好きにって……っ!?」

【舎弟1】:ますますいきり立ちますw「ナメトンかこの『シャバゾウ』がーッ!」

【DM】:飛呂彦的だ(笑)。

【舎弟1】:そして、間に立つかなんを突き飛ばそうとします。

【舎弟2】:「ごるぁあ〜!」と言葉にならない言葉を言って会長に殴りかかっていきます。

【鏡太郎】:じゃあ、かなんの腕を引いて。「残念。あなたでは交換価値が低いそうですよ」

【かなん】:「ふぇ〜ん……」

【鏡太郎】:舎弟2をあしらいながら「ああ、檜原君。この前渡したアレ、持ってますね」

【かなん】:「あ、はい……って、もしかして、アレやるんですか!?」

【鏡太郎】:「いい機会でしょ」

【かなん】:「いいんですか、こんなところで……?」周囲の視線を気にします。

【DM】:しかしなんと! 周りには誰もいません。

【鏡太郎】:「驚かせるだけです、驚かせるだけ」

【かなん】:「……やればいいんですね、やれば!」もうやけくそです。GUMPをカバンから引き抜き、即座に起動!

【舎弟1】:「なんじゃあれわーッ!」……びびりだなこの不良は(笑)

【かなん】:「コレ見たら、すぐに逃げてくださいー!?」と訳分らん状態でDDSを起動!

【GUMP】:「DDS.......ce//er/s.......run」

【DM】:と、GUMPからまばゆい光が放たれます。

【舎弟1】:「え、え、え!?」

【DM】:光が収まると、そこには真っ白な獅子が蹲っているわけですね。

【舎弟2】:「.......!」言葉が出ない

【舎弟1】:「なななな、なんじゃあれはーッ!?」

【かなん】:おおっ、カッコイイ! ……なんと言うのでしょう、彼は。

【DM】:ひみつ。

 

 とはいえ、メガテニストなら誰でも分かるのですが(笑)。

 かなんがGUMPを譲り受けたとき入っていた唯一のDDSデータ、それが"彼"でした。

  なぜ彼のデータがこのGUMPに入っていたのか。

 その経緯とは! 以下続刊(考えてないだけだろおまえ)。

 

【DM】:それを見て、舎弟たちは一目散に逃げ出すわけです。

【舎弟1】:「おかーちゃーん!!」

【DM】:はい、ご協力ありがとうございました(笑)。

【かなん】:「よかったぁ……」自分より、舎弟二人が無事だったことに安堵してるわたしw

【獅子?】:かなんの方を向いて「我ヲ呼ビ出シタノハオマエカ……?」

【かなん】:「あ……はい、わたし、です……」

【獅子?】:「……フム。娘ヨ、我二何ヲ望ム?」

【鏡太郎】:(仲魔になってくれ、って言うんですよ)

【かなん】:「え?え?……えっと、わたしの、ナカマになっていただけませんか? わたしには、力が必要なんです」一応、こういう文面で言うように教えられてて、考えては置いたのですが……こんな状況とはおもってなかったかなん。

【獅子?】:「…………」獅子がかなんに近づきます。鼻をひくつかせてみたり。

【獅子?】:「ヨイ"気"ヲ持ッテイル。ダガ我ト契約ヲ結ブニハ、マダ力不足ノヨウダナ」

【かなん】:「そう、ですか……それじゃ、仕方がありません。今日はありがとうございました……」

【獅子?】:「……マタ会オウ。ソノトキマデ、力ヲ付ケテオケ」

【かなん】:「はい、必ず」力強くうなずいたのでした。

【DM】:と、獅子は光の粒子になって消えてしまいます。

【かなん】:消えたのを見届けて、「はぁっ……」やっと一息。疲れたーっ!

 

〜昼休み 双華高校〜

 

【舎弟1】:時間を戻して「……ってなことがあったんスよ!」

【暁龍】:「はァ、オマエら、夢でも見てたんじゃねえの?」と言いながらも直感的に悪魔だと感づきます。

【かなん】:……あれ。ってことは、シャオロンに敵視されるのって……!?

【DM】:シャオロン的には、悪魔はサーチアンドデストロイ! な感じなんですかね?

【暁龍】:「デストロイ」ではないですが。街の悪魔に関する事件については知っておきたいかな、と。

【舎弟1】:ふむふむ。「と、ともかくこれじゃ俺らの気が収まんねえっす! 今度は矢束に殴り込んでやろうと思うんスけど」

【暁龍】:「はぁ、……あれか。『お礼参り』ってやつか。」

【舎弟2】:「もちろんアニキもついてきてくれますよね?(揉み手)」

【暁龍】:「やかましいッうっとおしいぞこの××ッ!! テメェらで勝手に絡んどいて、尻拭いはオレかああん!?」と説教w

【DM】:そこは「うっおとしい」って言わないと!(どうでもよい)

【暁龍】:間違えたw(間違えてはいない)

 

 「やかましいッ! うっおとしいぜッ!! おまえらッ!(by空条承太郎)」

 個人的には「何をするだァー」のほうが好き(どうでもよい)。

 

【舎弟1】:「で、でもこのままじゃウチがナメられっぱなしで……」

【暁龍】:「とは云うものの……まあ、面白そうだな。」と、好戦的な笑みを浮かべます。

【舎弟1】:「さすがアニキ! さっそく仲間集めてきやすッ!」

【暁龍】:「あー、待て待て。」

【舎弟2】:「ハイ?」

【暁龍】:「そんなオンナノコ相手に、何人も雁首そろえていく方が恥ずかしいだろうがヨ。俺と、オマエらだけで十分だ」

【舎弟1】:「わ、わかりやした! アニキがそう言うならッ!」

【暁龍】:「んじゃ、今から早速行くぞ。」

【DM】:というわけで、シャオロンは矢束高校へ向かうことになったのでした。

 

〜放課後 矢束高校・正面玄関前〜

 

【DM】:最後は千波矢さん。

【千波矢】:はい。

【DM】:あなたは今日、この高校に転校してきました。放課後、学校に転校の手続きをしに来たことにしましょう。……で、まずは教員室に向かえということなんですが、場所がわからないわけですね。

【千波矢】:うろうろしています(何処にいけばいいのかなぁ〜?)

【DM】:帰りは兄の晃(あきら)が迎えに来てくれるということですが、放課後しばらくは部活だそうです。

【千波矢】:(困ったなぁ...あまり早く家に帰りたくないし...)

【DM】:と、そこへ通りかかるかなん!(丸投げ)

【かなん】:むむ、行き所ですねw

【千波矢】:かなんちゃんとは同じクラスですか?

【DM】:そうなる予定(笑)。

【かなん】:とりあえず、見知らぬ高校の制服の女の子が廊下をうろうろしてる、と。

【DM】:かなんがファイルをめくると、なぜかその中には千波矢さんも!(なぜだ)

【千波矢】:じゃあ話しかけます。「あの、すいません...」

【かなん】:「はい……?」と、見上げた顔はファイルにあった顔じゃねぇか!? とw

【DM】:ついでに言えば、さっき窓の下に見た顔ですね。

【かなん】:おおう、これは天の助けかも……こうなったらヤケ、お近づきになるしかっ。

【千波矢】:「私、教員室に行きたいんですけど、どっちに行けばいいですか?」

【かなん】:「教員室ですか? それならこっちですよ〜」と案内しましょう。行く間にいくつか質問するような感じで。

【千波矢】:「ありがとうございます。助かりました(にこ)」

【かなん】:「いえいえ〜。ところで、その制服……どこの高校ですか? このへんじゃないみたいですけど……」

【千波矢】:「えっと...××市(矢束市からだいぶ離れた所)の○○高校なんですよ。家の事情でこっちに来たんです。」

【かなん】:「あ、転校生だったんだ! てっきり遠征とかできたのかと思いました〜」

【かなん】:「わたし、1年の檜原かなん、って言います。何かあったら、なんでも相談に乗りますよ〜」

【千波矢】:「えっと、私、須王千波矢っていいます。同じ学年ですね〜。よろしくお願いします。」

【DM】:ああ、毒牙に……(笑)。

【かなん】:うん、これからかけますw 「千波矢ちゃん、だね。ところで、入りたい部活とかって決めてる?」と、早速振ってみるわたし。

【千波矢】:「う〜ん...私あまり得意なものってないし...檜原さんは、何か部活しているの?」

【かなん】:「あ、うん。わたし、占いとかに興味があるのね。千波矢ちゃんはそういうのはどう?」オカルト、というとひかれそうなので婉曲表現なのです。

【DM】:うむ(笑)。

 

 一見すると、少女二人の他愛ない会話。

 しかしその実態は、虎視眈々と獲物を狙う餓狼と、そうと知らずにその牙にかかろうとする子羊の(略)。

 狼の方がせっぱ詰まってるのがミソ。

 

【千波矢】:「興味はあるけど?」

【かなん】:「それなら、うちの部に来ない?オカルト研究会っていって、占いとか、そっちの方について色々調べる部なんだけど……」

【DM】:婉曲表現というか……だいぶぼかしたな(笑)。

【千波矢】:「檜原さん、オカルト研究会の人なの?」

【かなん】:ぼかさないと無理だと思ってんですw 千波矢が「こっち」の人だなんて知らないもの。

【千波矢】:「...どんな人が他にいるの...?」

【かなん】:「ああ、実はわたしとあと一人しかいないんだ。2年の真家先輩って言ってね。いろいろ性格に問題ある人だけど、知識は豊富だし、人を傷つけるようなコトしないし、まぁ……悪人ではないよ」

【千波矢】:「......」(何だか困っていそうだなぁ...)

【DM】:そんな話をしながら歩いているわけですが! さて2人とも、知覚判定をしてみましょう。

【かなん】:あや、いきなりですか?

【かなん】(ダイス):ころころ... 3D6: 3D6: (4, 3, 2) = 9 = 9

【千波矢】(ダイス):ころころ... 3D6: 3D6: (3, 4, 1) = 8 = 8

【かなん】:知覚力10なんで、1成功ですね。<判定

【DM】:では成功度4で千波矢さんが気付きます。

【かなん】:さぁなにが出てくる……?

【少女の声】:頭の中に声が響きます。「助けて……誰か、助けてください……」

【千波矢】:(思わず声に出します)「何か困っているの?」

【かなん】:「?」振り返ってみますけど……なんとなく、声はかけないでいます。

【少女の声】:「ああ……私の声が聞こえるのですね……お願いし………助け……」と声はどんどん小さくなります。

【千波矢】:(え、檜原さん?)「え...っと、私に何か出来ること、あります?」

【かなん】:そっぽ向いてあげよう。なんとなーく分かってきたわたし。

【少女の声】:「……裏庭の……桜………刀…が……」

【千波矢】:(言おうとしてはっとする)「あ、ごめんなさい、聞き間違いしちゃったみたい。」

【声?】:「…………」もう声は聞こえません。

【かなん】:「……千波矢ちゃん」ちょっと声のトーンが落ちてる。

【DM】:(笑)

【千波矢】:(ごまかすように)「最近耳が悪くって...え?」

【かなん】:「ちょっと、部室までいこっか。会わせたい人がいるの」まっすぐ目を見て。絶対きやがれと、目が言います。

【DM】:まあ、その前に。

【かなん】:はい?

【DM】:惹かれるように、2人は窓の外を見ます。教員室に続く廊下を歩いてたんですが、そこから裏庭が見えるわけですね。

【千波矢】:桜の木ですね。

【DM】:そう、そこには大きな桜の木が植わっています。千波矢さんにはわかります。さっきの声は……この木のメッセージだったのだと。

【DM】:というわけで、シナリオ本編に入るわけですよ。

【暁龍】:おお!

【千波矢】:なるほど!

【DM】:というわけでオープニングはここまで。次回から本編に入ります。お疲れ様でしたっ。

【千波矢】:お疲れ様でした。ありがとうございました〜。

【暁龍】:お疲れ様です。有難うございましたッ。

【かなん】:オツカレサマでした〜

 

〜おまけ・プレイ後の会話より〜

 

【DM】:オープニングということで、それぞれ出番少なくてもうしわけないです。

【舎弟1】:いや、この役が楽しかったのでw

【舎弟2】:そうか(笑)。

【暁龍】:【舎弟1】のキャラ立てに夢中になりすぎてしまったw

【DM】:また出そう……(笑)

【千波矢】:なかなか難しい...あんなのでいいのかとw

【DM】:まあ、まだまだ序盤ですし。

【千波矢】:ではそろそろ...皆様、今日はありがとうございました。

【かなん】:お疲れ様でした〜

【暁龍】:お疲れ様でした。明日も宜しくお願いします。

 


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