案の一「テイルウインド・テイルズ」 ○せかい 世界の大半が謎の物質(ナゾ粒子)の雲海で覆われた世界。人々はわずかな陸地(かつての高地?)で暮らしている。 浮島なんかもあるんです。 かつての戦争の産物か、それともこの星の原生生物か。雲海にはどでかいモンスターが住んでいたりする。 ルール的には、TLは0。ただし遺跡から発見されるものは0〜3まで幅広い。 ○のりもの この世界のロボット(タクティカルフレーム、TF)や航空機はナゾ粒子を取り込み、噴射することで飛行する。雲の中へ落ち、跳び上がってはまた雲の中へ……という感じ。雲の上を跳ね回るイメージ。 航空機はトビウオのように雲の上を滑空するグライダータイプか、雲に船底をくっつけて低空飛行しつづける大型船タイプ。羽付きロボだっているんだぜ。 TFおよびそれに類する兵器は基本的に遺失技術。たまに遺跡から発掘されたりする。ミサイルやレーダーなどはとっても貴重品。 有力な国は、そろそろ劣化版TFを作り始めている。生産地域によって、スチヰムパンクな感じだったりからくりロボな感じだったり。 ○くらし ゆるやかな工業化。ラピュタとかのアレ。ただし機械・金属技術など一部は20世紀初頭レベル。 ラジオや電球は普及しているものの、電子機器関係の技術は進歩が遅い。遺跡から発見された大型通信機器などは、たいていギルドが握っている。 発掘品で補えない電子機器類などは、ナゾの行商人(エスカフローネのイスパーノ一族みたいな)がときおり売りに来るというのはどうか。その正体は誰も知らない、デザイナーも知らない。 MMORPGよろしく、モンスターの身体がいろいろなものの材料になったりする。倒したモンスターを捕まえるために人型のロボットは都合が良い、というわけ。 モンスターという脅威の存在もあって、人間同士の戦争はまだ起こっていない。そのうち他大陸に攻め込むナントカ帝国とかが現れる、かも。 ○ぶき 火薬は貴重品。火薬兵器のレベルは19世紀初頭〜半ばぐらい。 個人の持つ火器としては初期のリボルバー・ピストルや単発式ライフルが主流。 懐古趣味な人はフリントロック・ホイールロック式の銃を使っているかも。オートマチック拳銃やマシンガンは発掘兵器。 大型の兵器としては、そろそろマシンガンが登場するかも。 ○ひとびと 各地を結ぶ貿易商人やモンスターを狩るハンター、古代の遺跡を探す山師、まだ見ぬ大陸を目指す冒険家、遺失技術を甦らせようとする研究者などなど。 ハンターギルド、トレーダーギルドなどなど、いくつかの大陸にまたがる相互扶助組織があったりもする。 デザイナーより:「空飛ぶロボット」を「(ヌルめの)アフターホロコーストもの」で活躍させるための舞台。キーワードは「空」。ラピュタのようにちょっぴりファンタジー風の味付けをすると受け入れられやすいかも。 ●参考作品 映画『天空の城ラピュタ』『風の谷のナウシカ(コミック版)』 ゲーム『エターナルアルカディア』『メタルマックス』 アニメ『ラストエグザイル』 小説『アース・リバース』『ハイウイング・ストロール』