避難訓練大会 in 法隆寺 ブツの部
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由美子:「とりあえず全チーム避難完了ということで、結果発表〜〜〜!太子からありがたいお言葉つきだそうです。」 太子:「うむ、あーあー、マイクテストマイクテスト。大丈夫だな。ごほん!えー、みなのもの、ご苦労であった! 今回は地の利もあったが、大講堂チームが素晴らしいタイムを弾き出した。大講堂チーム、褒めてつかわそう!」 大講堂薬師:「ありがとうございます、身に余る光栄です」 太子:「みなも、実際の災害が起こった時にも、大講堂チームを見習い、落ち着いて迅速に…」 上御堂釈迦:「お待ち下さい、太子。異議がございます」 太子:「なんだ、釈迦。おぬしのチームは5分以上かかったではないか。」 上御堂釈迦:「そのことについてですが、大講堂チームはルール違反をおかしています」 大講堂四天王:「我らが何をしたと申されるのだ、釈迦どの!」 上御堂四天王:「何をえらそうに。避難する前に建物の窓や扉を全部開けるのがルールだろうが」 大講堂四天王:「ちゃんと開けたぞ!」 上御堂四天王:「嘘つけ!上御堂に通じる扉が閉まったままだったぞ!」 大講堂薬師:「…あっ!」 上御堂釈迦:「そのせいで我らは最短ルートをとることができず、回り道を余儀なくされたのでございます」 太子:「うぅむ、そうであったか。大講堂チーム、それは認めるか」 大講堂薬師:「た、確かに…申し訳ない釈迦どの」 上御堂釈迦:「いいえ、分かってくださればよろしいのです、薬師どの」 大講堂四天王:「でも、あの扉年間通じてほとんど開いてないから、存在を忘れがちなんだよなぁ…」 上御堂四天王:「何か言ったか?」 大講堂四天王:「イイエベツニナニモ。」 太子:「ルールに則って、残念だが大講堂チームは失格となる。繰上げで、夢殿チームが1位になるぞ!」 行信・道詮:「老体に鞭打って全力疾走した甲斐が…!!」 太子:「続いて、旧宝蔵チームだ。雑草魂、しかと見せてもらった」 旧宝蔵チーム:「(聞かずに)来年こそは絶対絶対優勝してやる…!」 太子:「続いては聖霊院チームだ。アクシデントはあったが、よくがんばったな」 山背大兄:「父上のせいで…」 聖霊院太子:「いい加減許してくれないか…」 太子:「そして大宝蔵チームだ。もう少しがんばって欲しかったが…」 九面観音:「(流し目で)5分以内に避難しきちんと整列するという目標は達成したのだから、それで十分だろう?太子」 太子:「はっ、はい!その通りです!!」 由美子:「相変わらず九面姉さんには弱いんや…」 太子:「う、うるさい!こ、ここまでが5分以内のノルマを達成したチームだ!以下のチームはもう少し自分達が国の宝であるということを考えねばなるまいぞ!」 金堂釈迦:「は、申し訳ない限りでございます」 金堂吉祥天:「次からはわたくしたちがなんとかしてお手伝いいたしますわ、ね、あなた」 金堂毘沙門天:「そうだな!策を練っておこう!」 五重塔北面塑像たち:「そんなこと言っても、こっちは病人抱えてるんやで!」 北面涅槃釈迦:「わ、わたしのせいですか…;」 東面維摩:「太子、我々と問答していただきたい!!」 太子:「断る!お前らの話は長過ぎる上にどんどん脱線して行って収拾がつかなくなる!!」 西面塑像たち:「俺らなんか大荷物抱えてるねんぞ!」 太子:「うるさい!大宝蔵のおっかさんを見ろ!厨子を背負って出てきたんだぞ!」 西面塑像たち:「おっかさんは力持ちやもん!ぼくらこんなに小さいねんでー!」 南面弥勒:「避難訓練を忘れていたどこかのお堂のブツたちよりはマシですから、落ち着きましょう」 太子:「まったく…伝宝堂は一般公開されてないからって拗ねているのか?根性を叩きなおしてやる!!」 由美子:「宴もたけなわとなってまいりましたが、避難訓練大会もそろそろお開きの時間がきたようでございます。 法隆寺の素晴らしきブツのみなさまには、本日のこの訓練を生かして、いざという時は無事逃げ切っていただきたいと思う次第です。 それではまた来年お会いしましょう!さようなら〜〜〜!!」 |