(症状と、その克服方法)

人前で、おならが出てしまい、このために、周りにいる人に嫌がられていると感じるのが、ガスおなら恐怖症と言われる、SADの症状になります。

この症状は性別で分けると女性に多く、年齢的には10代、20代の人に多く見られます。
特に女子高生や若いOLに多く見られる症状になります。
独身で、まだ男性経験の少ない女性にとっては、人前で、おならをしてしまうことは、非常に恥ずかしく感じてしまうものなのです。
そして、このために、自分が、おならをしてしまったのではないかと気になってしまうものなのです。

また、ガスおなら恐怖症の場合は、他のSADの症状とは少し状況が異なり、実際に自分が、おならをしていると感じていることが多いものなのです。

統合失調症の場合のような確信的なレベルまではいきませんが、単なる気配ということではなく、自分がおならをしているという感覚を感じることが多いものなのです。

そして、これは、周りの人が嫌な顔をするということで、悩んでいる本人から見ると間違いないと思っていることが多いものなのです。

なお、ガスおなら恐怖症の場合は、おならの音というよりも、おならの臭いによって人から嫌がられていると感じることが多いものです。

自分ではおならをした気がしなくても、自然にガスが出て、この臭いのために周りの人が嫌な顔をすると感じるのが特徴だと言って良いと思います。

しかし、このガスおなら恐怖症も、その根本原因は神経症のとらわれから来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、おならのとらわれが薄れてくることで、少しずつ改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

つまり、胃薬や整腸剤などの薬を飲めば、これですぐに治るという単純なものではないと言えるのです。