(症状と、その克服方法)

人前で緊張し汗が異常に出てしまう、このため周りの人から変に思われるに違いないと感じ、悩んでいるのが多汗症と言われているSADの症状になります。

汗をかく場所は手のひらだったり、足だったり、顔、胸、脇の下など、いろいろな場所があります。

特に、若い女性の場合などは、脇の下にかく汗のために、ブラウスに汗シミが出来、これが恥ずかしいということで悩んでいることも多いです。

また、多汗症の場合は、汗と共に臭いが人から嫌がられていると感じることも多いものなのです。

このため、多汗症とワキガをセットにして扱っている病院も多いように思います。

ただ、こういう、いわゆる美容整形という所では、汗腺の手術といったことしか行われないために、SADから来る多汗症の場合には、根本的な治療にはならないと思います。

つまり、多汗症も、その根本原因はSADを初めとした神経症のとらわれから来ていることが多いものなのです。 そして、こういうSADが原因になっている多汗症の場合は、森田療法の考え方を身につけていく中で、汗のとらわれが薄れてくることで、初めて、根本的に症状が改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

ですから、SADから来る多汗症の場合は、手術をしたり、薬を飲んだり塗ったりすれば、これですぐに治るという単純なものではないと言えるのです。