(症状と、その克服方法)

この症状は男性の場合に多く見られる症状になります。
つまり、小便をする時に、人が側にいるとトイレで用が足せなくなってしまうという形で現れてくる症状になります。

男性用の小便器の場合、一列に並び、隣通しが接する距離が近いために、隣に人がいると、自分が用を足しているところを見られているように感じてしまい、このため、緊張し、小便が出なくなってしまうというパターンになってしまうものなのです。

便を出したり、性行為をしたりする時は、緊張や不安があると、どうしてもスムーズに行われなくなってしまうものなのです。
このため、男性の場合は、緊張感から、思うように性器が勃起せず、性行為がスムーズにいかない(いわゆるインポテンツ)ということも起こりやすいものなのです。

そして、こういう、いわばデリケートな男性の場合に、人が側にいると排尿が困難になり、排尿恐怖症という症状が現れてくることが多いように思います。

しかし、この排尿恐怖症も、その根本原因は神経症のとらわれから来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、排尿時の緊張感が薄れてくることで、少しずつ症状が改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

つまり、抗うつ剤や精神安定剤といった薬を飲めば、これですぐに治るという単純なものではないと言えるのです。